グワシ！楳図かずおです 作品情報

トレードマークは赤白ボーダーと“グワシ”のポーズ。楽しくて、思わず微笑まずにいられない愛すべき人物。それが1955年のデビュー以来、『漂流教室』や『まことちゃん』などの代表作で知られる漫画家・楳図かずお。音楽活動やタレントとしての顔も持つ楳図だが、その実、プライベートな姿はあまり知られていない。“楳図かずお公式サイト”運営スタッフの1人、伊藤弘二はプライベートでも周りを楽しませるその姿をカメラに収め、全国のファンに届けようと思い立つ。こうして3年前に撮影がスタート。その中には、作詞・作曲・振付を自分で手掛けた“まことちゃんダンス”を猛練習する真剣な表情、リラックスしながら日課である五ヶ国語の練習に励む姿などが収められている。人並みはずれた好奇心と実行力。とても73歳という年齢を感じさせない。どこまでもオリジナリティにこだわり、生き方そのものがクリエイティブ。それだけでなく、ゼロから設計した“楳図ハウス”に住みたい、という自分の夢を実現するために奔走。生き方だけでなく、自宅までもアート作品に仕上げ、その中で暮らそうとする。現在、指関節の痛みのため漫画の執筆を休んでいる楳図がイラストを仕上げてゆく貴重な映像、“楳図ハウス”の奇想天外な設計や、配置されたキャラクターのオブジェの撮影にも成功。ブックデザイナーの祖父江慎、編集者の竹熊健太郎など、縁のある人々が楳図漫画の魅力について語る。