サヨナライツカ 作品情報

さよならいつか

1975年、タイ、バンコク。イースタンエアラインズ社の若きエリート東垣内豊(西島秀俊)がバンコク支社に赴任してくる。彼は東京に残してきた美しく貞淑な婚約者、尋末光子(石田ゆり子)との結婚を控えていた。野心家の豊だったが、端正な容姿と優しい性格で職場での信頼も厚く、日本人会の女性の人気を独占。仕事も恋愛もすべて順調、前途洋々の日々。だが、彼の婚約を祝う祝宴に現れた真中沓子(中山美穂)が、すべてを変える。艶やかな美貌と官能的な魅力を漂わせ、じっと豊を見つめる沓子。数日後、沓子は突然豊のアパートを訪れる。光子のことを思いながらも、沓子の魅力に抗えない豊。言葉を交わす時間すら惜しむように2人は体を重ねる。そして、沓子の暮らすオリエンタルホテルで、愛欲の日々が始まる。スイートルームに暮らす沓子の生活に、謎めいた魅力を感じながら惹かれていく豊。ある時、光子が電話でふと尋ねる。“あなたは死ぬ前に、愛したことを思い出しますか、それとも愛されたことを思い出しますか。私は愛されたことを思い出すでしょう。”自分を信じている光子を思い、沓子との関係を断ち切ろうとする豊。だが、反対に想いは募るばかり。結婚式が近づき、別れなければならないと知りつつも、沓子への気持ちを抑えられない。一方、恋愛を遊びと割り切ってきた沓子は、豊への気持ちが本心であることに気付く。やがて、“愛すること”が愛だと気付いた沓子は、叶わないながらも豊を愛し続けると心に決めて、バンコクを去る。25年後、光子と結婚し、副社長に昇進した豊は商談で再びバンコクを訪れる。かつての想いを胸に、オリエンタルホテルに足を踏み入れた彼の前に現れたのは沓子。彼女は豊を待ち続け、ここで働いていたのだった。25年の時を越え、自分が深く沓子を愛していたことに気付く豊。その後、沓子に会うために再びバンコクを訪れた豊だったが、沓子はすぐには会おうとしなかった……。

「サヨナライツカ」の解説

芥川賞作家、辻仁成の小説を「私の頭の中の消しゴム」のイ・ジェハン監督が映画化。1人の男性をめぐって、“愛すること”を選ぶ女性と“愛されること”を選ぶ女性の姿を通じて、愛のあり方を問う。中山美穂が「東京日和」以来12年ぶりにスクリーン復帰。共演に「ゼロの焦点」の西島秀俊、「誰も守ってくれない」の石田ゆり子。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2010年1月23日
キャスト 監督イ・ジェハン
原作辻仁成
出演中山美穂 西島秀俊 石田ゆり子 加藤雅也 マギー スパコン・ギッスワーン 川島なお美 松原智恵子 須永慶 西島隆弘 日高光啓 ジャスミン
配給 アスミック・エース(提供:フジテレビジョン、アスミック・エース エンタテインメント、関西テレビ放送、ソニー・ミュージックエンタテインメント)
制作国 韓国(2009)
年齢制限 R-15
上映時間 134分
公式サイト http://sayo-itsu.com/

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ユーザーレビュー

総合評価:3.72点★★★☆、46件の投稿があります。

P.N.「号泣」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2010-10-04

国によって人を愛することのルールは様々で世の中には認められないことがあるけれど、人を愛すると言うことの重みはすごく伝わりました。 辛いことを経験していたからこそ辛い想いがとてもわかりました。 場面設定、景色に関わらず 人生教えられることはたくさんあった映画だと思います。
男性の誘い方は 洋服、髪型、顔の表情に関しても 美穂さんの演技はとても魅力的で素晴らしいものだと思いました。

最終更新日:2022-07-26 11:03:33

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