懺悔 作品情報

ざんげ

ソ連崩壊前夜に製作された、ペレストロイカの象徴となった伝説の映画

懺悔のイメージ画像1

かつて市長として権力を振るっていた男ヴァルラムが死んだ。葬式の後、埋葬された遺体が掘り起こされる事件が三度も続けて起こる。警察が墓を張り込む中、ヴァルラムの孫のトルニケが放った銃弾がやって来た犯人の肩を打ち抜く。犯人はケテヴァンという女性だった。彼女は法廷で自分の行為は罪ではないと主張。そしてヴァルラムが彼女の両親を「粛清」し、人生を大きく狂わした張本人であることを訴える。

「懺悔」の解説

本作が製作されたのは1984年。グルジアで公開されたのは86年、モスクワで公開されたのはさらにその翌年だったが、公開時には大反響を呼び、多くの観客を動員した。ところが日本では、当時なぜか公開されず、その後も映画祭で数回上映されただけで伝説の映画となっていた。スターリンによる大粛清は、ナチスのユダヤ人虐殺と並ぶ20世紀最大のジェノサイドだった。本作はそれをモデルにした悲劇を描いているが、寓話として描く事でいつの時代にもありうる普遍的な物語となっている。庭の木に立てかけられている遺体、中世の騎士のような警察、オペラを歌う独裁者、馬車が走り回る街…。幻想と詩的な暗喩が混じった語り口は、今日でも十分面白い。2008年に日本で劇場初公開、2018年「祈り三部作」の劇場公開によりリバイバル上映。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2018年8月4日
キャスト 監督・脚本テンギズ・アブラゼ
出演アフタンディル・マハラゼ ゼイナブ・ボツヴァゼ ケテヴァン・アブラゼ
配給 ザジフィルムズ
制作国 ソビエト(1984)
上映時間 153分
公式サイト http://www.zaziefilms.com/inori3busaku/

(c)Georgia Film ,1984 (c)RUSCICO, 2003

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ユーザーレビュー

総合評価:5点★★★★★、1件の投稿があります。

P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2018-09-10

テンギス・アブラゼ監督の「祈り」と古い因習との闘いと悲劇を画く「希望の樹」に続いて悲喜劇の本編、祈り三部作最終篇を岩波ホールで観た…。どの作品にも世にも麗しきグルジア美人が登場して其れも又、作品を魅力的なものにしている事は間違いない。本編は正義漢のファムファタールと言えなくも無いがアドルフ・ヒットラー風にちょび髭を生やした大官僚はスターリニズムの恐怖を体現してるのだろう。死しても悪霊は掘り返され何度と無く甦って遺族・生者を悩まして…。

最終更新日:2019-03-08 00:01:41

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