ボーフォート レバノンからの撤退 作品情報

ぼーふぉーとればのんからのてったい

イスラエルによる南部レバノン占領の要衝、ボーフォート砦。そこでは、兵士たちがシーア派武装組織ヒズボラの攻撃に晒されながらも、日々の動向を監視していた。西暦2000年、イスラエル軍は砦の撤収を決定。砦の隊長リラズ(オシュリ・コーエン)は、爆弾処理担当の兵士ジヴ(オハド・クノラー)を迎える。撤収に備えて、山頂の砦と下界を結ぶ道に仕掛けられた爆弾の撤去が彼の任務だった。ジヴは爆弾の危険性を知り作業の中止を求めるが、長い間待たされたリラズは反対。上層部の判断もあり作戦は決行されるが、作業開始直後に爆弾が炸裂しジヴが命を落とす。砦全体が重苦しい雰囲気に包まれる中、ジヴの犠牲により利用可能となった道路を通って、友軍のトラックが到着。基地撤収のため、兵士たちより先に荷物を積み込めとの命令が伝えられる。兵士たちの気持ちを踏みにじるような指示にリラズは怒りを露にする。その反面、撤収が間近に迫った事を知った兵士たちは、下山後の生活に思いを巡らせ始める。だが、敵の攻撃は変わることなく続き、仲間は次々と倒れていく。このままでは生き残れないと考えたリラズは攻撃を進言するが、犠牲を避けたい上層部によって却下される。やがて、多数の地雷を積んだトラックが到着。撤収後の爆破に備え、砦内各所に地雷が設置されていく。一通り準備が済んだところで、リラズほか12名を残して全員が撤収。最後の準備を整えた彼は爆破許可を求めるが、返ってきた答えは「政府の許可が下りないため、そのまま待機」地雷だらけの砦で攻撃を受ければ命はない状況下、即刻爆破を行うよう求める部下に対し、リラズは複雑な胸中を明かし「自分が隊長である以上、命令は無視できない」と答える。命がけの時間を何とか切り抜けたリラズは基地を爆破。炎に包まれる砦を背に、山を後にする。ようやく仲間と合流した彼は、大地に跪いて深く息をつくのだった。

「ボーフォート レバノンからの撤退」の解説

イスラエル-レバノン間紛争の最前線ボーフォート砦を舞台に、撤退決定から完了までの緊迫したイスラエル軍兵士の姿を描く。2007年ベルリン映画祭銀熊賞を受賞し、アカデミー賞外国語映画賞にノミネート。主演は「Campfire」のオシュリ・コーエン。監督は「Time of Favor」が国際的に評価されたヨセフ・シダー。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2008年2月16日
キャスト 監督ヨセフ・シダー
出演オシュリ・コーエン イタイ・ティラン オハド・クノラー アミ・ワインバーグ
配給 エスピーオー
制作国 イスラエル(2007)
上映時間 127分

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最終更新日:2022-07-26 11:03:35

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