赤い文化住宅の初子 作品情報

あかいぶんかじゅうたくのはつこ

初子・15歳。絶望の暗闇の中で希望の灯を見る、切ない青春

兄の克人と二人暮らしの中学3年生・初子。父は借金を残して蒸発、母は先立ってしまい、二人の生活は苦しかった。初子はなんとか生活費を稼ごうとラーメン屋でバイトをするが、そこもクビになってしまう。しかも兄が電気代を使い込んでしまい、家の電気は止められてしまっていた。そんな中でも初子は「一緒に東高へ行く」という同級生の三島くんとの約束を果たすべく勉強を続けるのだが…。

「赤い文化住宅の初子」の解説

松田洋子のコミックを原作にした、切ない青春ストーリー。親もなく、お金もない15歳の初子の感じた絶望と悲しみ、その中でわずかに垣間見た希望やぬくもりを、静かに、しかし鮮烈に描いていく。主人公の初子を演じるのは東亜優。絶望と希望に翻弄される少女を等身大の演技で自然に表現し、作品に流れる独特の空気感を見事に作り上げた。初子の兄・克人役の塩谷瞬の熱演も光る。監督は『月とチェリー』以後久々となるタナダユキ。時に初子を突き放し、時に優しく触れる演出からは、初子や作品に対する多大な愛情を感じることができるだろう。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2007年5月12日
キャスト 監督・脚本タナダユキ
出演東亜優 佐野和真 坂井真紀 浅田美代子 大杉漣
配給 スローラーナー
制作国 日本(2006)
上映時間 100分

ユーザーレビュー

総合評価:4点★★★★、1件の投稿があります。

P.N.「夏草」さんからの投稿

評価
★★★★
投稿日
2007-05-18

身近な貧困ってある意味戦争よりも残酷だな、と考えさせられました。(だって今の時代自殺で死ぬ人と戦争で死ぬ人のどっちが多いですか?)でも貧困に絶望しながらも押し潰されない、そんな主人公の少女はとても凛とした表情をしていて魅力的で、主人公に訪れるささやかな幸せのシーンはとても心をあたためてくれました。内容は過酷ですが、最後はそこはかとなく幸せな気持ちになれる、不思議な映画です。

最終更新日:2017-04-01 00:02:44

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