紙屋悦子の青春 作品情報

かみやえつこのせいしゅん

戦火に芽生えた、淡い恋。

鹿児島の片田舎に住む紙屋悦子は、兄夫婦と3人、寄り添うように暮らしていた。長引く戦争に、不安は募るが、酸っぱくなった芋に文句を言ったり、亡き父の思い出話に大笑いしたりと、家族と過ごす時間は、楽しいものであった。ある日、悦子に見合い話しが持ち上がった。相手は、兄の高校の後輩である明石少尉の親友、永与少尉だった。悦子と明石は、密かに心を寄せ合っていた。しかし、海軍航空隊に所属する明石は、明日の命も危ぶまれる身。自分よりも、生き残る可能性が高い永与に、悦子を任せようとしたのだった。

「紙屋悦子の青春」の解説

『美しい夏キリシマ』の黒木和雄監督が、松田正隆原作の戯曲を、美しく静かなタッチで映像化した。松田氏の実の母親がモデルの、実話に基づいたストーリーで、撮影で使われた家に、今も母上は住んでいるという。作品中には、悦子の小さな家と、兄夫婦、明石、永与しか登場しない。昭和20年代そのままに再現された家や、道具たちを背景に、物語はゆっくりゆっくりと進む。無駄な物、贅沢な物が何一つなく、まじめさが評価された時代の人々の美しさを、言葉少なく、描きつくしている。主演は、原田知世、小林薫、永瀬正敏ら。華やかな演出が何一つない中での、“人間“を演じる技量が光る。質素と言う「日本の美」を、久しぶりに見た作品。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2006年8月12日
キャスト 監督黒木和雄
原作松田正隆
出演原田知世 永瀬正敏 松岡俊介 本上まなみ 小林薫
配給 パル企画
制作国 日本(2006)
上映時間 113分

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最終更新日:2017-08-21 00:01:23

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