嫌われ松子の一生 作品情報

きらわれまつこのいっしょう

53才で殺害死体として発見された川尻松子(中谷美紀)の半生を、甥の笙(瑛太)がたどっていく。 福岡で生まれ、病弱な妹の久美(市川実日子)と育った少女時代を経て、松子は中学の教師となった。しかし、教え子の龍(伊勢谷友介)が起こした窃盗を庇ったことで退職、その後は実らぬ恋愛を繰り返しながら堕落していく。ようやく得た新たな仕事は、中州にある特殊浴場のサービス嬢だった。一念発起した松子は、努力と研究を重ねて店のトップへのぼりつめる。しかし、風俗業界の変化の波に追われて、雄琴の店へと移る。そこで同棲していた男の浮気を知った松子は、逆上して殺害してしまう。逃亡して上京した松子は理髪店を営む島津(荒川良々)と出会い、彼の優しさに触れて同棲を始める。ようやく得たささやかな幸福もつかの間、殺人事件を捜査していた警察に逮捕される松子。それから8年間の服役生活を支えたのは、島津へのひたむきな愛だった。刑期を終えた松子は島津の店へ向かうが、すでに彼は家庭を築いていた。落胆した松子を支えるのは、刑務所内で同じ囚人仲間だった沢村めぐみ(黒沢あすか)との友情だった。ストリッパーからAV女優となっためぐみは、夫を得てたくましく生きていた。そして松子が、いまではヤクザとなった教え子の龍と再会する。お互いにすがる相手のいない二人は激しく求めあうが、その関係も龍の逮捕によって断ち切れた。ひとりアパートに閉じこもるようになった松子は、アイドルの追っかけだけを楽しみに生きる。無残に肥満化した松子は、公園で不良中学生たちから撲殺されるが、死体から離れた松子の魂は故郷へと向かって飛翔する。そんな松子の人生は不幸だけではなかったのだろうと、甥の笙は安堵した。

「嫌われ松子の一生」の解説

山田宗樹のベストセラー小説を、「下妻物語」の中島哲也が映画化。 愛情を求め続けた松子の波乱万丈の生涯を、CG、アニメ、ミュージカルなどの映像テクニックと音楽を駆使して描く。松子に「電車男」 の中谷美紀、甥の笙に「サマータイムマシーン・ブルース」の瑛太、松子の運命を狂わせる龍に「雪に願うこと」の伊勢谷友介。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2006年5月27日
キャスト 監督中島哲也
原作山田宗樹
出演中谷美紀 瑛太 伊勢谷友介 香川照之 市川実日子 黒沢あすか 柄本明 木村カエラ 蒼井そら 柴咲コウ 片平なぎさ 本田博太郎 奥ノ矢佳奈 ゴリ 榊英雄 マギー 竹山隆範 谷原章介 甲本雅裕 キムラ緑子 角野卓造 阿井莉沙 宮藤官九郎 谷中敦 劇団ひとり 大久保佳代子 BONNIE PINK 濱田マリ 武田真治 木野花 荒川良々 渡辺哲 山本浩司 土屋アンナ AI 山下容莉枝 山田花子 あき竹城 嶋田久作 木下ほうか
配給 東宝
制作国 日本(2006)
上映時間 130分

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ユーザーレビュー

総合評価:4.67点★★★★☆、12件の投稿があります。

P.N.「水口栄一」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2020-12-09

嫌われ松子の一生を観て、とても感動した。これは共感できるところがいっぱいあるからだ。私はこの映画を何度も観ているが、確かに人生とはそんなものだという気がしてくる。私は時々、これまでの人生を振り返る時、そうだ、そうだと叫びたくなるシーンがいっぱいあるのだ。中谷美紀さんはあまりにも演技が素晴らしい。またあまりにも美しい。最高の女優さんだ。大好きだ。私はこの映画を観るたびに、人生というものが悲しすぎるからこそ、愛しくてならない気持ちになるのだ。

最終更新日:2024-01-21 16:00:02

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