寝ずの番 作品情報

ねずのばん

上方落語界の重鎮・笑満亭橋鶴(長門裕之)が亡くなった。今わの際、「外が見たい」と言ったのを、一番弟子の橋次(笹野高史)が「そそが見たい」と勘違いした為に、橋太(中井貴一)の妻・茂子(木村佳乃)が恥を忍んで自分のおそそ=女性器を見せた、3分後のことだった。そんなそそっかしい一門であるから、通夜の晩は無礼講。生前の師匠の様々な逸話で盛り上がり、遂には亡き骸を引っ張り上げて落語『らくだ』の“カンカン踊り”まで出る始末であった。それから暫くして、橋次が亡くなった。通夜の晩、想い出話に花が咲く。験の悪さと言ったら群を抜いていた橋次。お寺さんを借りての独演会では、行く先々で、本堂が火事になったり、住職が亡くなったり……とついてない。だが、たった一度だけ、艶っぽいお姉さんとの一夜も、あることにはあった。一年後、今度は橋鶴師匠の妻・志津子ねえさんが亡くなった。通夜の晩、かつて今里新地の一番人気の芸妓だった志津子ねえさんの弔問に、鉄工所の元社長だと言う初老の男がやって来た。果たしてこの男、師匠とねえさんを争った恋敵で、霊前にねえさんから教わった座敷歌を捧げたいと言い出した。ところが、その歌がエッチで洒落ていたことから、そのうち橋太が負けじと歌い出し、終いにゃみんなで歌合戦、となるのであった。

「寝ずの番」の解説

落語家一門のお通夜の席で巻き起こる騒動を綴った艶笑ドラマ。監督は、本作が初監督作品となるマキノ雅彦(津川雅彦)。中島らもの同名原作を基に、「欲望」の大森寿美男が脚色。撮影を「カチコミ刑事 オンドリャー!大捜査線 心斎橋を封鎖せよ」の北信康が担当している。主演は「燃ゆるとき」の中井貴一。芸術文化振興基金助成事業作品。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2006年4月8日
キャスト 監督マキノ雅彦
原作中島らも『寝ずの番』
出演中井貴一 木村佳乃 富司純子 長門裕之 岸部一徳 笹野高史 木下ほうか 田中章 堺正章 土屋久美子 真由子 石田太郎 蛭子能収 角野卓造 玄海竜二 イーデス・ハンソン 梅津栄 浅利香津代 高岡早紀 春田純一 桂三枝 笑福亭鶴瓶 浅丘ルリ子 米倉涼子 中村勘三郎 川津春 川井つと 香川けんじ 香川まさし 田島達也 山崎玲子 湯浅奈央 ロバート・ボールドウィン
配給 角川ヘラルド映画
制作国 日本(2006)
上映時間 110分

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ユーザーレビュー

総合評価:4点★★★★、1件の投稿があります。

P.N.「雪風」さんからの投稿

評価
★★★★
投稿日
2020-05-07

落語家一門の師匠の臨終前からお通夜の騒動話。マキノ雅彦初監督、中島らも原作の映画で一流俳優さんが多数出演されてます。なかでも木村佳乃さんの体当たりの演技が見ものです。中島らもさん原作の映画はいくつかあるが、これが一番好きです。

最終更新日:2022-07-26 11:03:36

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