死者の書 作品情報

ししゃのしょ

さまよえる魂に誘われ織りあげる鎮魂の物語

8世紀の平城京。才色兼備で知られる藤原南家の郎女は、当時の最新の文化である仏教に傾倒し、写経に精を出す日々を送っていた。そんな郎女の前に、謀反の罪で50年前に処刑された大津皇子が亡霊となって甦る。死に際に一目見ただけの女性、耳面刀自(みみものとじ)の姿が忘れられず、この世をさまよっているのだった。亡霊に導かれるように屋敷を抜け出した郎女は、皇子が葬られている二上山の麓にある當麻寺に辿り着く。

「死者の書」の解説

気が遠くなるほどの緻密で繊細なプロセスを積み重ねて行くストップモーション・アニメーション。少しずつ人形を動かしてコマ撮りして行く人形アニメーションもその一つだが、その日本における第一人者・川本喜八郎監督が構想から30年越しで完成させたのが本作である。奈良の當麻寺に伝わる中将姫の蓮糸曼荼羅の伝説と、陰謀によって非業の死を遂げた大津皇子の史実を取り入れた国文学者・折口信夫の難解な原作小説も、アニメーションならば可能なはずと映画化を敢行。結果、陰影に富んだ豊かな表情を見せる人形たちによって、怒りや悲しみという人間の情念がダイナミックかつ細やかに描かれ、味わい深さと夢のような美しさを併せ持つ物語が誕生した。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2006年2月11日
キャスト 監督川本喜八郎
声の出演宮沢りえ 江守徹 黒柳徹子 岸田今日子
配給 桜映画社
制作国 日本(2005)

ユーザーレビュー

総合評価:5点★★★★★、1件の投稿があります。

P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2018-03-14

東京渋谷駅前にあるヒカリエ8階の川本喜八郎人形館は同氏が区に寄贈したドラマ〈三国志〉や〈平家物語〉で使用された実物の人形が常設展示されている。京橋のフイルムセンターの階上展示コーナーにもアニメーションの常設ジャンルがある。それらに足を運んで人形や作品資料を一通り見ると本編を含む川本喜八郎作品が又、纏めて観たくなったんだ?????

最終更新日:2018-03-19 16:00:08

広告を非表示にするには