スクールデイズ(2005) 作品情報

すくーるでいず

普通の子供に戻りたい。それが8歳の相沢晴生(森山未來)が下した決断だった。0歳で芸能界デビューし、天才子役の名をほしいままにしてきたが、3歳でノイローゼになるような異常な環境に加え、両親が晴生の教育方針をめぐって対立。晴生は世間に惜しまれながら引退した。それから8年。普通の子供に戻った晴生だったが、生活はサイアクだった。家族は以前にも増して崩壊しており、豆腐健康法にのめり込む母親(いとうまい子)や、浮気に忙しい父親(鶴見唇吾)とのあいだに会話はない。高校では、同じクラスの間山(小林且弥)のパシリとしてこき使われる毎日。友達といえるのは、カメラ小僧の佐治(金井勇太)ひとり。そんな冴えない毎日と決別するために、晴生は赤ん坊の頃に出演した人気学園ドラマシリーズの最新作「はみだし!スクール★デイズ」のオーディションを受ける。経歴を面白がられた晴生は合格し、本名と同じ役名を与えられる。晴生が演じるのはクラスのイジメられっ子役、晴生。撮影開始早々、晴生はいきなり“飛び降り自殺”のシーンを演じることに。学校の屋上からジャンプした晴生の腕を、ジャージ姿の男が間一髪で掴む。男の名は鴻ノ池幸一。16年続いている国民的人気ドラマシリーズの主役にしてカリスマ的な熱血教師である。時代に合わせてジャージとヘアスタイルを変えながら鴻ノ池先生役を演じてきた俳優の赤井豪(田辺誠一)は、生徒役の若者たちの憧れの存在だった。本番以外では一言も喋らず、役に集中している赤井には、台本が透けて見えているという噂まであった。共演者の高井戸(山本太郎)からそんな赤井の伝説的なエピソードを聞かされた晴生は、ますます役にのめりこんでいく。一方、現実の学校生活は相変わらずサイアクだった。担任の俵(松尾スズキ)はドラマの鴻ノ池先生とは正反対の無気力教師で、晴生が間山たちにいじめられているのを見て見ぬふりをしている。現実でもドラマでもいじめられて自嘲気味になっていた晴生だったが、ドラマで人気者になれば片思いの夏美(水川あさみ)が振り向いてくれるという佐治の言葉に、かすかな希望を抱く。

「スクールデイズ(2005)」の解説

往年の人気TV学園ドラマのエッセンスを随所に取り込みつつ、元人気子役の高校生がドラマに人生を翻弄されていく姿をシニカルに描く痛快青春コメディ。監督はこれが長編デビューとなる守屋健太郎。主人公の晴生を演じるのは、「世界の中心で、愛をさけぶ」の森山未來。同作以来の映画出演で、初主演となる。ドラマの熱血教師役には、テレビ、映画で幅広くに活躍する田辺誠一。高校生役には、「十五才 学校IV」「69 sixty nine」の金井勇太、「リリイ・シュシュのすべて」の忍成修吾、「呪怨」の市川由衣や、小林且弥、水川あさみ。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2005年12月10日
キャスト 監督守屋健太郎
出演森山未來 金井勇太 忍成修吾 山本太郎 市川由衣 鶴見辰吾 いとうまい子 小林且弥 水川あさみ 田口トモロヲ 松尾スズキ 田辺誠一
配給 ファントム・フィルム
制作国 日本(2005)
上映時間 102分
公式サイト http://www.schooldaze.jp/

ユーザーレビュー

レビューの投稿はまだありません。

「スクールデイズ(2005)」を見た感想など、レビュー投稿を受け付けております。あなたの映画レビューをお待ちしております。

最終更新日:2022-07-26 11:03:37

広告を非表示にするには