1.0 ワン・ポイント・オー 作品情報
わんぽいんとおー
ナノテクロノジーによって開発されたウィルスにより、感染者が落ち入った不条理な迷宮。サンダンス映画祭で話題を呼んだSFスリラー
老朽化したアパートで暮らすコンピューター・プログラマーのサイモンは、ある日、部屋の中に見たこともない箱が置かれているのに気づく。箱を開けてみると中には何もない。何度捨てても、箱はいつのまにかまた部屋の中に置かれている。誰かが侵入しているのだろうか。やがてアパートの住人たちが次々に変死していく。みな部屋に箱が届いていたのだ。箱を送ってきたものの目的は?そしてサイモンの運命は…。
「1.0 ワン・ポイント・オー」の解説
2004年のサンダンス映画祭で、『SAW』と並んで大きな話題を集めた不条理SFスリラーが公開される。物語の舞台は、時代も場所も特定できない古めかしいアパート。とはいえ部屋は広く、調度品も高級感があり、住民たちはそれなりの成功者なのだろう(ロケはルーマニア)。オレンジ色のライトが廊下を包む無気味さは、コーエン兄弟の『バートンフィンク』のホテル、ラース・フォン・トリアーの『エレメント・オブ
・クライム』の夢と現実の狭間の世界を連想させる。アパートの住民たちや主人公に接する人たちは、みな誇張されたようにグロテスクだ。本当にアパートの住人たちは企業の実験台にされているのだろうか。それともすべて主人公サイモンの妄想なのか。主人公が落ちていく迷宮はまるでクローネンバーグの世界。観賞後にはギリアムの『未来世紀ブラジル』のような疲労感が漂った。ここで名をあげた監督名すべてがわかる人に、おすすめの不条理スリラーだ。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2005年6月18日 |
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キャスト |
監督:ジェフ・レンフロー
マーテン・トーソン
出演:ジェレミー・シスト デボラ・カーラ・アンガー ウド・キア ランス・ヘンリクセン |
配給 | アルバトロス・フィルム |
制作国 | アメリカ=ルーマニア=アイスランド(2004) |
年齢制限 | R-15 |
上映時間 | 92分 |
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