大統領の理髪師 作品情報

だいとうりょうのりはつし

たとえ無知で愚かであっても、我が子への愛は絶対-大らかでタフな理髪師一家の物語

1960年代の韓国。軍事クーデターを経て、新しい政権が誕生する。大統領官邸のお膝元の町で理髪店を営むソン・ハンモ(ソン・ガンホ)は、ある日、大統領の理髪師という大役を仰せつかる。緊張を強いられながらも誠実に務めを果たし、やがて、町でも一目置かれる存在になるが、北朝鮮武装ゲリラ侵入事件が起きて、状況は一変する。彼らが下痢をしていたため、同じ症状の国民は「マルクス病」とされ、スパイ容疑で次々と逮捕される破目に。運悪く、ハンモの長男・ナガン(イ・ジェウン)も下痢を訴えて…。

「大統領の理髪師」の解説

軍事独裁政権が20年近く続いた60~70年代の韓国を描くことはこれまでタブーだったという。今だからこそ描ける圧政時代をデビュー作に選んだ1969年生まれの若い監督は、父親世代のごく普通の人々の暮らしにスポットを当てた。大柄なソン・ガンホが、大統領官邸の理髪室で、腰を曲げ、小さくなって、黙々と整髪し、髭を当たる。

陽気な近所の理髪店のオヤジが、政争に巻き込まれてしまう悲劇とも捉えられる展開だが、イム・チャンサン監督は、敢えて笑いを取り入れることで、権力者と庶民の対比を、滑稽さと辛辣さをもって浮かび上がらせている。深刻になり過ぎることなく、笑わせ、泣かせ、ドキッとさせる手腕は見事だ。終盤、新しい大統領に、主人公・ハンモが思わず口にしてしまう一言が、抑圧的な状況に一矢報いるようで痛快だ。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2005年2月11日
キャスト 監督イム・チャンサン
出演ソン・ガンホ ムン・ソリ リュ・スンス イ・ジェウン チョ・ヨンジン ソン・ビョンホ パク・ヨンス
配給 アルバトロス・フィルム
制作国 韓国(2004)
上映時間 116分

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最終更新日:2016-02-12 15:47:13

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