ホテルビーナス 作品情報
ほてるびーなす
最果ての地、古ぼけたホテルでひっそり暮らす人々の、希望と再生の物語
女装のオーナーが経営する、ホテル・ビーナス。ウェイター兼世話係のチョナンをはじめ、ここで暮らす住人は誰もが過去を背負っている。酒に溺れた元医者のドクターと、妻のワイフが暮らす1号室は、言い争いの声が絶えない。3号室のソーダは花屋を開く夢を追い、4号室のボウイは、自称殺し屋を語っている。そんなホテル・ビーナスに、ある日、無愛想な父、ガイと、口を利かない娘、サイがやってくる。チョナンの仕事を手伝わせるうちに、サイは次第に心を開いていくが…。
「ホテルビーナス」の解説
不思議な空気を漂わせる、ホテル・ビーナス。そこで暮らす、ワケありの人々の生き様を描いた本作は、全編韓国語で製作された、ユニークで、心に沁みるような人間ドラマ。人生の苦しい部分ばかりが見えて、魂を失ってしまった人たちの悲しみや憤りが、モノクロの映像に沁み込んでくる。チョナン・カンとしても知られる草なぎ剛をはじめ、香川照之、中谷美紀ら実力派、そして舞台で活躍する市村正親が韓国語に挑戦し、傷ついた心を大胆に演じていく。
住人たちが希望を見出したとき、初めて画面はカラーへと変わるが、その時の気持ちはストレートに理解できるはず。挿入される曲「デスペラード」が歌うよう、絶望した者にもう一度光を当ててくれるこのドラマに、優しさを分けてもらえる。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2004年3月6日 |
---|---|
キャスト |
監督:タカハタ秀太
出演:草なぎ剛 中谷美紀 香川照之 市村正親 |
配給 | アスミック・エース エンタテインメント |
制作国 | 日本(2004) |
上映時間 | 125分 |
ユーザーレビュー
総合評価:5点★★★★★、2件の投稿があります。
P.N.「水口栄一」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2020-11-11
ホテルビーナスを観て、とても感動した。これはひじょうに共感できるところがいっぱいあったからだ。人生とは誰でもワケありなのだ。そして人生は苦しいことの連続だ。だが、それでも人生にイエスという時、人生は大きく開いてくるものだ。中谷美紀さんが出演されている。中谷美紀さんはほんとに演技が素晴らしい。そしてあまりにも美しい。大好きだ。この映画は一見の価値がある作品だ。