月の砂漠 作品情報

つきのさばく

漂流する魂の行き着く果ては…

友人達と会社を興した永井(三上博史)は新進気鋭の起業家として事業の拡大に邁進し、シンガポール市場に株式を上場。人生は順風満帆のはずだった。しかし、こうした成功は、裏を返せば、会社は彼の手を離れ、株主のものになったということだ。事業の展開にも変化を余儀なくされ、かつて夢を共有した学生時代からの仲間も彼の元を去る。ITビジネス界の寵児としての永井の存在は風前の灯だ。さらに、美しい妻と娘もマイ・ホームで彼を待っていてはくれなかった。そんな時、偶然、男娼のキーチ(柏原収史)と出会う。

「月の砂漠」の解説

2001年の第54回カンヌ国際映画祭コンペ部門に、前年の『EUREKA』に続いて正式招待された『月の砂漠』は、青山真治監督が仙頭武則プロデューサーと再びコンビを組んだ作品だ。

主人公は、いわゆる“勝ち組”の男だが、その“勝ち”とは何だろう。そもそも、人生には勝ちと負けしかないのか。戦後、今に見ていろ俺だってと、がむしゃらに右肩上がりだけを目指し、高度経済成長を支えてきた男たちと何ら変わりはない。自分の存在価値が揺らいだ時、唯一の帰る場所としての家族が都合よく待っていてくれるというのは幻想だろう。なぜなら、妻も子どもも、同じように夢を持ったり、絶望したりしながら、それぞれの人生を生きているから。手に入れた瞬間から失ってゆくものについて、考えさせられる一本だ。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2003年9月6日
キャスト 監督青山真治
出演三上博史 とよた真帆 柏原収史 碇由貴子 細山田隆人 國村隼 生瀬勝久 ピエール瀧 村上淳
配給 パンドラ
制作国 日本(2001)
上映時間 131分

(C)2001/2003「月の砂漠」製作委員会

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最終更新日:2016-02-12 15:42:37

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