IKKA 一和 作品情報

いっか

「あんたとこの・か・ど・く(=家族)、ファミレス、好きみたいやな」。「ランディピザ」店主・太田慎一郎(國村隼)の携帯電話に、謎の留守番電話が残されていた。今日は、次男・勇(西興一朗)の20歳の誕生日。家族の祝い事があるたびに、家族全員ファミレスに集まるのが太田家の慣例行事だった。集合の時刻は既に過ぎている。家族が待つファミレスへ急ぐ慎一郎。一方そのころ…。「どないなっとんねん!」。昼下がりのファミレスに怒声が響く。手際の悪い店員を怒鳴り飛ばしているのは、太田家の長男・圭介(三浦誠己)。「ちょっと、この店なんなん!」。間髪入れず圭介を援護射撃する母・留美子(秋野暢子)。「どないしたんや?」。そこへ、仕事を終えた慎一郎が合流。店を変えようと一家が席を立った瞬間に、慎一郎のジャケットの下から、銃、コンバットナイフ、スタンガン、特殊警棒など物騒な武器の数々が飛び出してしまう。「何で、こんなん持ってんねん?」。店内全員が呆然とする中、銃の引き金を何気なく引く勇。響き渡る銃声、悲鳴。警察に通報され、一家は店員、客を人質にファミレスに立てこもる羽目になってしまう。人質をとってたてこもるなどという事態に、家族の絆がほころびはじめる。圭介は、自分が太田家の実の子ではないことを気にしている。勇は自分が何も知らされていないことに、疎外感を感じている。「一家崩壊や一家離散!」とわめく母。爆発する兄弟。勢い余って圭介が発砲した弾が慎一郎を捉えた。圭介は姿を消した。そして慎一郎は……。果たして一家は一和を迎えることができるのか

「IKKA 一和」の解説

第24回ぴあフィルムフェスティバルの第11回PFFスカラシップ作品。監督の川合晃は大阪芸術大学卒業後、映像製作会社で映像製作に従事し、初監督作品「他、3本。」が「PFFアワード‘99」にて、審査員特別賞、音楽賞(TOKYO FM)のダブル受賞を果たした。本作は絶妙なテンポで大阪独特のリズムや空気感をかもしつつ、ある家族の崩壊と再生を描く家族愛の物語。なおタイトルの“一和(いっか)”とは、一つにまとまって円満なことを意味する。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2003年9月13日
キャスト 監督川合晃
出演國村隼 秋野暢子 三浦誠己 西興一朗 下元史朗 諏訪太朗 森ほさち 津田健次郎 木下ほうか 三島ゆたか いぬいりさこ 吉井慎一 山本竜二 池田克成 大出勉 洪仁順 鈴木彩斗 横田直哉 大谷陸 神田直哉 辰巳裕二 辰巳浩三 松永久仁彦 白須塁 大石慶 佐々木ユメカ 時任歩 荒木誠 梅木博文 江沢大樹 唐沢龍之介 久保和明 佐伯晃 釈迦堂将秀 立石哲也 飛田敦史 豊田将大 中川博己 永田康幸 長友健太 中村圭太 深来勝 古市和央 宮沢天 森下幸也 山崎英輝 横川康次 渡辺弦
配給 ぴあPFF事務局
制作国 日本(2002)
上映時間 75分

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最終更新日:2024-04-05 16:55:58

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