アララトの聖母 作品情報

あららとのせいぼ

映画作家のエドワード・サロヤン(シャルル・アズナブール)は、聖なる山アララトの麓で起きたアルメニア人虐殺の史実を映画にするため、カナダのトロントに撮影にやってくる。彼は、その虐殺で母を亡くした画家アーシル・ゴーキー(サイモン・アブカリアン)に注目し、少年時代の彼を映画に登場させようと、ゴーキー研究家の美術史家アニ(アーシニー・カンジャン)に撮影の顧問を依頼。未亡人のアニには二回の結婚歴があり、最初の夫との息子ラフィ(デイヴィッド・アルペイ)は、死んだ父親がテロリストなのか英雄なのか悩んでいた。二度目の夫の娘シリア(マリ・ジョゼ・クローズ)は、ラフィと恋人関係にあり、自分の父親の事故死の原因がアニにあると考え、彼女を激しく憎んでいる。そしてサロヤンの映画がクランク・イン。主人公の米国人宣教師に扮するのは、人気俳優マーティン・ハーコート(ブルース・グリーンウッド)。敵役のトルコ人総督には新人のアリ(イライアス・コティーズ)が抜擢。アリには同性の恋人フィリップ(ブレント・カーヴァー)がいたが、そのことで、フィリップと空港関税検査官の父デイヴィッド(クリストファー・プラマー)の関係はこじれていた。撮影現場でラフィは雑用係として働いていたが、映画の内容に触発され、父の真実を知るためにアララトへと旅立つ。やがて帰国したラフィは、空港の税関でデイヴィッドの取り調べを受けることに。ラフィは喪失の歴史を語り終え、解放。息子の身を案じて空港へと駈けつけたアニと固く抱き合うのだった。

「アララトの聖母」の解説

画家アーシル・ゴーキーの絵画をモチーフに、アルメニア人虐殺の悲劇と現代の親子のエピソードを交錯させて描いたドラマ。監督・製作・脚本は「フェリシアの旅」のアトム・エゴヤン。撮影は「デュエット」のポール・サロッシー。音楽はエゴヤン作品の常連であるマイケル・ダナ。美術は「スウィート・ヒアアフター」のフィリップ・ベイカー。編集はエゴヤン作品の常連であるスーザン・シップトン。衣裳は「スウィート・ヒアアフター」「ノンストップ・ガール」のベス・ペスターナク。出演はこれが映画デビューのデイヴィッド・アルペイ、歌手として知られる「ピアニストを撃て」のシャルル・アズナブール、エゴヤン作品の常連であるアーシニー・カンジャン、「渦」のマリ・ジョゼ・クローズ、「逃亡者」のイライアス・コティーズ、「スウィート・ヒアアフター」「ビロウ」のブルース・グリーンウッド、「ラッキー・ブレイク」のクリストファー・プラマー、「ゴシップ」のエリック・ボゴシアン、「百合の伝説/シモンとヴァリエ」のブレント・カーヴァーほか。2002年カナダ・アカデミー賞主要5部門受賞。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2003年10月4日
キャスト 監督アトム・エゴヤン
出演デイヴィッド・アルペイ シャルル・アズナヴール アーシニー・カンジャン マリ・ジョゼ・クローズ イライアス・コティーズ ブルース・グリーンウッド クリストファー・プラマー エリック・ボゴジアン ブレント・カーヴァー
配給 ギャガ・コミュニケーションズ
制作国 カナダ(2002)
上映時間 115分

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最終更新日:2022-07-26 11:03:40

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