カタルシス 作品情報

かたるしす

もし家族が犯罪を犯してしまったら…。南の離島を舞台に、殺人を犯した少年とその家族の彷徨いを描く問題作

少女連続殺人事件を起した少年・南青紀。事件から3年後、少年院を仮退院してきた南青紀を父は無言で出迎え、車で家族の元へと連れて行く。家族は母・永遠子の母が郷里で危篤との知らせを受け、ちょうど九州の離島へ里帰りをするところだった。叔父・悟史の世話で、海岸の粗末な小屋で一家はひっそり暮らし始める。しかし事件は家族すべてに重くのしかかり、その出口が見える気配はなかった。

「カタルシス」の解説

少年による犯罪事件が後を断たない。被害者はもちろん、加害者の周辺の人々にも大きな傷跡を残す。肉親の犯罪は自分のせいでないかもしれない。しかしまったく関係ないと割り切れるわけでもない。社会的な制裁が終わっても、人はその後も出口のない世界で生きていかなければならないのだ。この作品では、少年とその両親はあまりの事件の重大さに、贖罪の心を持つというより思考停止しているように見える。

それぞれの心の中での軋轢はあっても、それを家族でさえ共有することはないのだ。そこが見ていてもどかしく、また自分勝手にもとれた。唯一被害者の気持ちを代弁しているのは、息子をひき逃げ事故で亡くした叔父だけだ。現実にはこの映画の結末のような決方法しか残されていないのかもしれないが、できればもう一歩前進した解決や希望を提示して欲しかった。そう思うのは、現実があまりにも救いがないからだろうか。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2003年11月8日
キャスト 監督・脚本坂口香津美
出演山口美也子 真那胡敬二 尾上寛之 斉藤麻衣 大高力也 川上麻衣子 東孝
配給 アルゴ・ピクチャーズ
制作国 日本(2002)
上映時間 113分

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最終更新日:2016-02-12 15:42:15

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