春桜 ジャパネスク 作品情報

はるさくらじゃぱねすく

桜の妖しさに魅入られた男と女の春の道行き

春、荷台に幌を被せたトラックが田舎道を行く。突如現れる日傘をさした和服の女(風吹ジュン)。どうやら目が不自由なようだ。運転手の男(伊武雅刀)は、渋々ながら女をトラックに乗せてやる。女はたった1人で花見に出かけるのだと言う。途中、男は女に桜湯を飲ませる。すると、花びらを飲み込んでしまった女の目がぱっと開く。男は、大声を出さないことを条件に、幌で覆った“秘密”を女に明かす。それは満開の桜の大樹だった。花一つにつき一万円の価値があるその桜の移植を請け負ったのだと説明するが…。

「春桜 ジャパネスク」の解説

ぱっと咲いてぱっと散る。その儚さゆえに花は美しい。人の欲望のままにならないところが最大の魅力のはず。ゆえに、桜を一輪も散らすまいと神経を尖らせる男の姿は滑稽だ。桜の気持ちを乱さないように、夜は荷台にしつらえた棺桶に入って眠るという徹底ぶりが笑いを誘う。女に惹かれながらも幾度も裏切る男。女と桜はどちらも妖しい魅力で男を翻弄してゆく。女の涙が桜の息吹となる。カタカタと鳴っているのは桜の声か?

『陽炎座』を撮り終えた鈴木清順監督が、30日間にわたって各地を巡り、桜の満開をとらえながらオールロケで撮影。若々しい色香を放つ風吹ジュンの美しさが際立っている。桜、日本刀、着物姿で乱れる女、まさにジャパネスクな一本。劇場初公開の作品。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2003年7月26日
キャスト 監督鈴木清順
出演風吹ジュン 伊武雅刀
配給 スローラーナー
制作国 日本(1983)

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最終更新日:2016-02-12 15:42:14

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