さよなら、クロ 作品情報

さよならくろ

60年代の松本市。飼い主の女の子に愛されながらも捨てられた一匹の犬が、学園祭で賑わう秋津高校に迷い込んだ。クロと名付けられたその犬は、以来、用務員室に住みつくと、校内を自由に闊歩し、夜になると守衛さんの夜警に付き添い、時には職員会議にまで参加し、人の気持ちが分かる番犬として愛されるようになる。そんなクロが命を救ったことがあった。それは、一番懐いていた3年生の亮介の、親友で恋のライヴァルでもある孝二がバイク事故で還らぬ人となった時。その直前、彼から想いを告白されたものの交際を断っていた雪子が、自責の念から自殺しようとしたのを思い留まらせたのだ。十年後である。旧友・守の結婚式に出席する為に帰郷した亮介が、クロが病気にかかっていることに気づいた。手術をすれば治るが、それは老犬のクロには体力的な負担を強いる。しかし、在校生たちの募金運動などの熱意によって、獣医である亮介は執刀を決意。果たして手術は成功し、退院したクロは住み慣れた学校で余生をのんびりと過ごすのだった。数ヵ月後、クロが他界した。講堂で執り行われた葬儀には多くの弔問客が訪れ、その中には東京から駆けつけた亮介の姿もあった。そして葬儀の後、クロに沢山の生きる勇気を貰ったことを再確認した亮介と雪子は、孝二の死で伝えられなかったお互いの思いを伝え合い、共に生きてゆくことを誓うのだった。

「さよなら、クロ」の解説

高校の用務員室に住みつき、その後、12年間に渡って生徒たちを見守り励まし続けた実在の犬の物語。監督は「アカシアの道」の松岡錠司。藤岡改造による原作を基に、松岡監督と「十五才 学校IV」の平松美恵子、石川勝己が共同で脚色。撮影を「ぼくんち」の笠松則通が担当している。主演は「Jam Films/JUSTICE」の妻夫木聡。第77回本誌ベスト・テン日本映画主演男優賞(妻夫木聡)受賞、第58回毎日映画コンクール撮影賞受賞、第25回ヨコハマ映画祭2003年日本映画ベストテン第8位、主演男優賞(妻夫木聡)受賞、撮影賞受賞、文部科学大臣選定(少年・青年・家庭)、長野県教育委員会推薦、松本市教育委員会推薦、日本動物愛護協会推薦、日本動物福祉協会推薦、日本愛玩動物協会推薦、日本動物保護管理協会推薦、日本獣医師会推薦、ジャパンケンネルクラブ推薦、日本動物病院福祉協会推薦作品。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2003年7月5日
キャスト 監督松岡錠司
原作藤岡改造
出演妻夫木聡 伊藤歩 新井浩文 金井勇太 佐藤隆太 近藤公園 三輪明日美 井川比佐志 柄本明 田辺誠一 渡部美佐子 塩見三省 余貴美子 りりィ 根岸季衣 山谷初男 綾田俊樹 角替和枝 でんでん 緋田康人 内野謙太 秋定里穂 三浦哲郎 高松いく 松田祥一 香川佑太朗 真柄佳奈子 中山智香子 山村美智 小沢象 平井賢治 飯田れな 竹沢正希 橋本知之 山本クロ 丹羽クッキー 川口はな 山本シュン 川上一応 宮田トラ 藤松もも 小野犬太 針生楊志生 辰巳まな 飯沼博則 名倉京子 内川和也 大月崇清 岡澤弘奉 上條景介 川越健司 木村信吾 宜保明希子 工藤翔 倉島淳 征矢隆宏 田村春菜 塚原祐樹 奈良澤克也 西沢耕史 樋口奈津子 平林愛子 平林明希恵 平林怜 降旗美保子 堀泰斗 三澤竜太郎 三ツ井啓 宮原達也 百瀬匡亨 森隼人 吉沢悠太 和田圭介 高橋和也
配給 シネカノン=(A Line.)
制作国 日本(2003)
上映時間 109分

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最終更新日:2022-07-26 11:03:31

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