船を降りたら彼女の島 作品情報
ふねをおりたらかのじょのしま
人生の岐路に立ったとき、故郷は彼女を暖かく包み込む
東京の出版社に勤める久里子(木村佳乃)は、何年かぶりに瀬戸内海に浮かぶ“瀬ノ島”へ帰郷した。父親は教師の仕事を定年退職し、母親と共に廃校になった小学校を改装し民宿を営んでいる。久しぶりに故郷に戻ったのには理由があった。東京で報道カメラマンをしている充生との結婚を決意し、両親に報告しようと思ったのだ。しかしいざ父親の姿を前にすると伝えられずにいた。故郷に戻った久里子は幼い頃のことや忘れていたことを思い出し、初恋の相手を幼なじみの健太と共に探しだそうとするが…。
「船を降りたら彼女の島」の解説
監督は『がんばっていきまっしょい』『群青の夜の羽毛布』の磯村一路監督。今作も『がんばっていきまっしょい』と同じく、全編愛媛県内でのロケを敢行。美しい瀬戸内の島々を背景に、新たな幸せな人生へ一歩踏み出そうとしているのにどこか不安で、これでよかったのかと揺れ動いてしまう、結婚を目の前にした女性の心理を丁寧かつ繊細に描く。久里子役の木村佳乃はハマリ役。大杉蓮も寡黙だが優しく強い父親を好演。
結婚は、特に故郷を離れてお嫁に行く女性にとっては、自分が生まれた家族や故郷との一旦決別を意味する。もちろん“縁”が切れるわけではないが、新たな人生を自ら選ぶには必要な決断である。その痛みや切なさが画面を通してしみじみと伝わってくる。今、結婚を控えている人はセンチメンタルになって号泣してしまうかも。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2003年2月15日 |
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キャスト |
監督・脚本:磯村一路
出演:木村佳乃 大杉漣 照英 村上淳 大谷直子 烏丸せつこ 林美智子 |
配給 | アルタミラピクチャーズ |
制作国 | 日本(2002) |
上映時間 | 112分 |
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