アート・オブ・エロス 監督たちの晩餐 作品情報

あーとおぶえろすかんとくたちのばんさん

6人の監督の個性が思い思いに織りこまれた、エロスに関する6つのショート・ストーリー

『狂熱の白日夢』はブラジルのカーニバルを舞台に、ヘルシンキ出身の有名音楽家が見た幻想の物語。『ホテル・パラダイス』では結婚式の朝、見知らぬ男とベッドの中で目覚めた花嫁が、2人の甘い夜を説く男の言葉にとらわれる。その他、氷の国と灼熱の砂漠をつなぐ愛の物語『氷の愛撫』、小説家が金髪の夫人に惑わされる『カーシュ夫人の欲望』、ポーランドの農村で牛飼いの少女が受ける『悪魔のレッスン』、結婚直前に見た官能の幻影に魅せられる『マリッジ・ブルーの愉しみ』。

「アート・オブ・エロス 監督たちの晩餐」の解説

心の奥底にある性への好奇心をテーマに集められたこの短編集は、ドイツ人の敏腕女性プロデューサー、レジーナ・ツィグラーによる心憎い企画。ミカ・カウリスマキやケン・ラッセルといった個性的な監督が世界中から参加して、それぞれのエロスをユニークな視点で描いている。

北欧のカウリスマキ監督は褐色の肌と赤いドレスに見た幻想を、イギリスのニコラス・ローグ監督は楽園の一夜をシュールにポエティックに語る。ケン・ラッセル監督は性の妄想を自嘲的ユーモアで逸話にし、アイスランドのフリドリクソン監督は台詞を一切使わず氷と熱で官能の映像を描き出した。それぞれが30分、映像の美しさから機知に富んだユニークさ、素朴なときめき感などのバリエーションあふれるエロスを楽しめる。(R-15作品)

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2002年4月27日
キャスト 『狂熱の白日夢』監督ミカ・カウリスマキ
『ホテル・パラダイス』監督ニコラス・ローグ
配給 マクザム

ユーザーレビュー

総合評価:5点★★★★★、1件の投稿があります。

P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2018-05-11

本ケン・ラッセル監督演出の街娼役のキャスリン・ターナーと牧師役アンソニー・パーキンス共演の映画〈クライム・オブ・パッション〉を視た…。性風俗と家庭生活と宗教パロデイを絡ませた構成で何処かフェデリコ・フェリーニ監督のコメデイとも共通するー。ラストシーンはアンソニー・パーキンスの代表作とも為ったヒッチコック監督のサスペンスの名篇〈サイコ〉のパロデイ化と云う落ちで!

最終更新日:2018-05-16 16:00:04

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