特集:Viva!ITALIA フェリーニの回顧上映 作品情報
びばいたりあふぇりーにのかいこじょうえい
イタリア年を記念して、イタリア映画界を代表する巨匠フェデリコ・フェリーニの回顧上映を開催。
2001年は日本でのイタリア年で、数々の催し物が各所で開催されているが、東京都写真美術館では、日本人カメラマンによるイタリアの写真展とともに、イタリア映画界の巨匠フェデリコ・フェリーニの50年代の監督作三本が回顧上映される。イタリア映画といえば、デ・シーカやヴィスコンティ、ロッセリーニ、パゾリーニなど多くの監督を輩出しているが、何と言っても世界の映画界に大きな影響を与えたのはフェリーニに違いないだろう。その初期から最盛期への作品三本をまとめて見られる貴重な機会ではないだろうか。
「特集:Viva!ITALIA フェリーニの回顧上映」の解説
『青春群像』(1953年・イタリア=フランス)
ベネチア映画祭銀獅子賞を受賞し、フェリーニが広く認められるきっかけとなった初期の作品。北イタリアの小さな都市を舞台に、失業中の5人の青年たちの青春群像を描く。目的もなくだらだらと過ごす毎日に嫌気がさして、主人公のレオポルドは作家への夢を追って町を出て行く。原題は「乳離れできないでいる仔牛」という意味で、フェリーニの自伝的作品ともいわれている。
『カビリアの夜』(1957年・イタリア)
アカデミー外国語映画賞を受賞し、また主演のジュリエッタ・マシーナがカンヌ映画祭女優演技賞を獲得した傑作。無垢でお人よしの娼婦・カリビアは、何度も男に騙されているが、すぐに人を信じてしまう純粋な心を持っている。ある日、オスカルという男と知り合い、恋に落ちたカリビアは、彼のために家を売り払って金を作るが、結局また騙されてしまう。フェリーニの妻でもあるマシーナの名演技が涙を誘う。
『甘い生活』(1960年・イタリア=フランス)
アカデミー衣装デザイン賞、カンヌ映画祭グランプリ受賞作品。ローマの上流階級の退廃をたっぷりと描いた超大作。後年の『サテリコン』や『カサノバ』の原型とも言われる。また本作も自伝的要素が強く、主演のマストロヤンニはフェリーニの分身とも言われた。作家志望だがゴシップ記者のマルチェロは、成功を夢見ながらも贅沢なローマの退廃的な生活に溺れて行く。
※詳しくは劇場へお問い合わせください
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2001年10月6日 |
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キャスト |
監督:フェデリコ・フェリーニ
出演:フランコ・ファブリーツィ ジュリエッタ・マシーナ マルチェロ・マストロヤンニ |
制作国 | イタリア |
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