日本には嫌味な姉が多い!?南果歩演じる嫌味な姉に共感する観客が続出!映画『オー・ルーシー!』公開初日ティーチインイベント

日本には嫌味な姉が多い!?南果歩演じる嫌味な姉に共感する観客が続出!映画『オー・ルーシー!』公開初日ティーチインイベント
提供:シネマクエスト

寺島しのぶ主演で 40 代お一人様 OL が英会話講師に恋したことで巻き起こる騒動を描いた映画『オー・ルーシー!』が4月28日よりユーロスペース、テアトル新宿他にて絶賛公開中だ。本作は日本人監督作品として 10 年ぶりにカンヌ国際映画祭批評家週間に選出される快挙を成し遂げ、オスカーの前哨戦として注目されるインディペンデント・スピリット賞において新人作品賞と主演女優賞にWノミネートされた話題作!何事にも満たされない日々を過ごす43歳の独身会社員・節子がふと立ち寄った英会話教室のアメリカ人講師に恋をし、東京と LA で大騒動を巻き起こす様を時に赤裸々に時にユーモアたっぷりに描く。公開初日を記念して、平栁敦子監督によるティーチインイベントが実施された。会場に詰め掛けた観客と平栁監督による熱いトークが繰り広げられた。

本編の上映後 MC の呼び込みにより平栁敦子監督が登壇すると、会場からは割れんばかりの拍手が起こった。MC から公開初日を迎えた心境を聞かれると、平栁「カンヌ国際映画祭で上映してから約 1 年が経ち、ようやく日本で公開となり感無量です。日本のお客さんの反応が楽しみです。」と日本で初日を迎えたことに喜びの表情を見せた。また「海外とは違って日本ではティーチインイベントなどでなかなか手が上がらないイメージですが今日は期待しています。」と会場の観客に呼びかけ、日本での反応に期待を寄せた。

その後早速ティーチインイベントが行われ、まずはなぜ節子のようなキャラクターを主役に選んだのかという質問には、平栁「節子のキャラクターは大学院のクラスでの『身近な人を題材にする』という課題から生まれたものです。節子のような無口な人ほど本当は喋りたいことが多いのではないかと普段から考えており、ルーシーというキャラクターを通じて節子に本音をしゃべらせたかったのです。」と本作の主人公が生まれた経緯に加え、自身の映画制作の真髄を語った。

また劇中で南果歩が演じた、主人公の節子に冷たくあたる嫌味な姉:綾子が自分の姉や母親にそっくりだったという観客の声が多数聞かれ、平栁「寺島さんと南さんが演じる姉妹のアイディアは、私の母に姉妹がいたことや私自身 2 児の母であることから得たものだと思います。やはり上が下を支配するという構造が生まれてくるのでしょうね。でも綾子に似ている人がいるという反応は海外では受けなかったので日本独特で面白いですね。(笑)」と日本と海外の観客のリアクションの違いを楽しんでいた。遂には「綾子と同じ年代の母がいるが、どういう風に接すればいいですか?」という質問も。

これには会場からも笑いが起こったが、監督は「ホルモンのせいだと思いますよ(笑)適度な距離感で接すればいいと思います。」と独自のアドバイスを送っていた。本作の主人公である節子は OL であり、OL という職業が海外にはなく海外では「節子は仕事場で何をしているのか?」という質問も多かったという。監督自身若くして渡米しており OL の経験はなかったが、平栁「節子の会社での様子などについては色々リサーチもしましたが、私自身のアルバイトや部活動での経験もいきていると思います。アルバイトや部活動の場でもヒエラルキーは少なからず存在し、会社はその延長線上なんだと思います。」と語り、「実は本作の題名『オー・ルーシー!』(英題:OH LUCY!)も OL という職業からきているんですよ。」と最後には題名の裏話も披露し会場からは納得の声が漏れた。ティーチイン終了後にはロビーでサイン会も実施され、多くの観客が列をなす大盛況ぶりであった。

最終更新日
2018-05-01 12:00:50
提供
シネマクエスト(引用元

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