中山美穂5年ぶり主演に「お久しぶりです!」映画『蝶の眠り』舞台挨拶付きプレミア試写会

中山美穂5年ぶり主演に「お久しぶりです!」映画『蝶の眠り』舞台挨拶付きプレミア試写会
提供:シネマクエスト

日時:4月12日(木)
場所:角川シネマ新宿 シネマ1
登壇者:中山美穂、石橋杏奈、勝村政信、永瀬正敏、新垣 隆、チョン・ジェウン監督

女優・中山美穂、約5年ぶりの主演作となり、昨年 10 月に行われた釜山国際映画祭でも大きな話題となった『蝶の眠り』(5 月 12 日(土)より、角川シネマ新宿ほか全国公開)のプレミア試写会が行われ、中山美穂他キャスト&スタッフ登壇の舞台挨拶が実施された。

本作が約5年ぶりの主演となる中山は、MC の呼びかけによりにこやかに登場。遺伝性アルツハイマーを患う50代の女性小説家・松村涼子を演じた中山は、「みなさん、こんにちは。本日は初夏の陽気の中、すごい風と花粉の中、蝶のようにひらひらとお越しいただきありがとうございます」と挨拶。本作の出演の決め手は何かと聞かれた中山は「チョン・ジェウン監督が“ラブレター”をくれたんです。どうして私をキャスティングしたのか、どれほど『Love Letter』という映画が好きかという熱いメッセージがすべて日本語で書かれていて、とても感動したんです。そうしてこの役を引き受ける決心をしました」と監督から熱烈なラブコールを受けたことを告白。それを受けてチョン・ジェウン監督は「韓国では日本の映画といって1番に名前が出てくるのは『Love Letter』、そして日本の女優といって1番に名前が挙がるのも中山美穂さんです。人気はもちろんですが、女性としての力や意味のある演技をできる実力も兼ね備えた女優は彼女しかいないと思いオファーをさせていただきました」と語った。

キム・ジェウク扮するチャネのバイト先の居酒屋の店長役を演じた永瀬は「本当にちょっとしか出ていないんですけど、瞬きをせずに見ていただけたらと思います。唯一共演シーンのあったキム・ジェウクさんが今日来れなくて残念ですが、とても好青年で日本語もしっかり理解していて頭のいい人だなと撮影時に思っていました。僕がアドリブを入れると彼もそれをちゃんと理解して日本語で返してくれるんです。僕ももっと語学を頑張らなければと思いました」と、キム・ジェウクの語学力に触発されたことを明かした。30年来の友人という中山は永瀬の出演を知った際、「台本を見た時に、あ!永瀬くんだ!と思って連絡したら「美穂が出るからやることにしたんだよ」と言ってくれて有難いなぁって思いました」と嬉しそうに話す中山に対し永瀬は「普段は永瀬“くん”なんて呼ばないくせに(笑)」とからかい、仲の良さを見せ付けていた。

涼子の同僚である大学教授、石井役を演じた勝村は「中山さんとは本作の撮影に入る前にも舞台でご一緒させていただいていたのですが、全く違う役柄だったんです。でも撮影現場で会ったときにしっかりと涼子になりきっていたので、すごい女優さんだなぁと。とても不思議な役者さんで、同じ目なのに同じ目に見えない演技ができる女優さんですね」と座長の演技を絶賛した。大学で涼子の授業を受ける生徒アンナ役を演じた石橋は「初めて同じ名前の役を演じることができて嬉しかったです!チャネと仲の良いアンナを演じるにあたり、ジェウクさんといろいろ話し合ってから演技プランを立てました。2人で練習してから本番に挑むという経験はこれまであまりなかったので、とても新鮮に感じました。1つの撮影が終わるたびに監督から演技についてのコメントをいただけたのもとても新鮮で貴重な体験だったと思います。」と撮影を振り返った。

また、自身初となる映画音楽を手掛けた新垣は「映画や映像に音楽をつける仕事に若い時から憧れていたので、今回このお仕事の依頼をいただけてとても光栄です。初めて映像を見た時、静かに引き込まれる魅力的な作品だと感じましたので、その雰囲気を壊さずに寄り添えるような音楽を目指しました」と初の舞台挨拶に緊張した面持ちで挨拶をした。さらに、本日が初対面となる中山と新垣が同い年ということが発覚。衝撃の事実に会場がどよめく中、「今度ぜひ新垣さんのバンドに入れてください」という中山からの突然のお願いに、「では今度美穂さんとユニットを組みます。曲はしっとりしたもので…」と、しどろもどろに答え会場からは拍手が沸き起こった。

また、映画の中のキーワードとなる「お久しぶりです!」というセリフが撮影現場で流行し、スタッフみんなが挨拶代わり使っていたというエピソードを明かしたチョン監督は、中山主演の名作『Love Letter』の「お元気ですか?」というセリフが韓国で一世を風靡したことにあやかり、「ぜひこのセリフを日本でも流行らせたい」と意欲をみせ、急きょ観客と登壇社のコール&レスポンスが行われた。会場の観客が声を合わせ「お久しぶりです!」と中山に問いかけると、「お久しぶりです!」と満面の笑顔で応えた。

イベントの最後には、本作のタイトルにちなみ“蝶”の紙吹雪が登壇者全員から放たれた「蝶の舞い」を披露し、会場は黄色い蝶が舞う華やかな空間となった。最後に中山から「とても静かで小説のように流れていく物語です。終わった後に自分の人生を少し考えてしまうはず。美しい映像と音楽も素敵ですし、気に入っていただけたらぜひお友達に進めていただきたいです」と挨拶があり、舞台挨拶は終了した。

最終更新日
2018-04-16 12:00:55
提供
シネマクエスト(引用元

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