監督賞&第70回記念名誉賞W受賞!『The Beguiled(原題)』ニコール・キッドマンら豪華キャスト陣がカンヌに集結

監督賞&第70回記念名誉賞W受賞!『The Beguiled(原題)』ニコール・キッドマンら豪華キャスト陣がカンヌに集結1
監督賞&第70回記念名誉賞W受賞!『The Beguiled(原題)』ニコール・キッドマンら豪華キャスト陣がカンヌに集結2

 『ヴァージン・スーサイズ』で監督デビューし、『ロスト・イン・トランスレーション』、や『SOMEWHERE』など注目作を発表し続けてきたソフィア・コッポラ監督最新作「The Beguiled(原題)」(ザ・ビガイルド)が、この度、『マリー・アントワネット』以来11年ぶりのカンヌ国際映画祭コンペティション部門に新作を出品。公式上映には、ニコール・キッドマンをはじめ、キルスティン・ダンスト、エル・ファニング、コリン・ファレルら、豪華キャスト陣が監督のもとに集結しました。

 第70回を迎えたカンヌ国際映画祭の各賞の授賞式が5月28日(日)午後7:15からLUMIERE で行われた。 コンペティション部門は、アメリカからトッド・ヘインズ、ノア・バームバック、アジアは、常連の河瀬直美の『光』の他に、ホン・サンスとポン・ジュノ、フランス勢はもっとも多く、アザナビシウスに加えジャック・ドワイヨン、フランソワ・オゾン、ロバン・カンピロの 4 名、ミヒャエル・ハネケ、ヨルゴス・ランティモス、ファティ・アキンら、と珠玉の18監督の作品が出品されました。
 そんな強豪たちを見事に制し、本作「The Beguiled」がカンヌ映画祭の監督賞受賞! また第70回記念名誉賞を本作で女学園の校長を演じたニコール・キッドマンが受賞しました。

 本作は 1966年にトーマス・P・カリナンが発表した同名小説「The Beguiled」を基にしており、過去にドン・シーゲル監督、クリント・イーストウッド主演で邦題『白い肌の異常な夜』として 1971年に映画化されていました。本作の舞台は南北戦争期、ヴァージニアの男子禁制の女学園。負傷していた北軍兵士を見つけ、治療すべく学園内にいれたことから、女たちは性に過敏になり、競争心が生まれ、驚くべき事態へと展開していきます。
これまでの作品では『マリー・アントワネット』などに見られる「女性の可愛さ」が象徴的に描かれていたが、本作では一転して「女性のダークさ」を垣間見ることができます。キャストは兵士役にコリン・ファレル、そして女性陣はニコール・キッドマン、キルスティン・ダンスト、エル・ファニングと豪華で過去にソフィアの監督作にも出演した面々も揃い、自身の集大成作品とも見られる作品です。
 カンヌ映画祭会期中のインタビューでソフィア・コッポラは「本作はシーゲル監督の作品と同じ物語を下敷きにしているけど、新たな解釈であって、リメイクではないの。女性の登場人物の視点から描いた作品よ」と本作のオリジナリティを説き、また、主要キャラクターである校長を演じたニコール・キッドマンは「本作を監督するのは女性でなければならないと思うわ。女性の本質から作り出される物語なの。」と語っています。

本作は今冬の公開を予定しています。お楽しみに!

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最終更新日
2017-05-29 12:00:00
提供
ジョルダン

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