正しく生きる 作品情報

ただしくいきる

美術大学で教鞭を執る芸術家・柳田周(岸部一徳)は大災害による原発事故以降、自身の最後の作品として、放射性物質を使ったオブジェの制作を始める。だが、その身体には同時に死の影も忍び寄っていた。一方、柳田に自分の作ったオブジェを粉々に破壊された美大生の村上桜(水本佳奈子)は、その日から執拗に柳田を追い始める……。大災害に遭った各務いつか(青山理紗)は、それを利用して別の街で別の人間になるため、夫・泰志(鈴木卓爾)を捨て幼い娘の遥(早川紗月)を連れて逃げてきた。街の弁当屋で働く彼女のやり場のない鬱屈は、徐々に娘への暴力へと形を変えていく……。内田圭(宮里紀一郎)は、漫才師になる夢を持つ佐伯朝雄(浜島正法)、森優樹(上川周作)とともに少年院を脱走、震災で行方不明になった姉の行方を探し始める。そんな中、朝雄は、恋人・阿部未夢(杉本瑞季)の妊娠を知り、子供の誕生を心待ちにしていたが未夢から流産したことを告げられ、衝動的に刃物を突きつける……。桜は、柳田の自宅前で朝雄が持っているガイガーカウンターが激しく反応する場面に遭遇する。疑念を抱いた桜は柳田を訪ねその理由を問いただすが、柳田は無言で立ち去ってしまう。残された桜に、柳田の友人・白石健彦(柄本明)はある意外な事実を告げるのだった……。

「正しく生きる」の解説

“とある大きな災害”をきっかけに様々な事情を抱えたまま“愛”を求め疾走し始める人々の姿を描く群像劇。監督・脚本・プロデューサーは「愛してよ」の福岡芳穂、共同脚本で「BOX 袴田事件 命とは」の高橋伴明が参加。出演は「大鹿村騒動記」の岸部一徳、「悪人」の柄本明、「モーニングセット、牛乳、春」の水本佳奈子。京都造形芸術大学映画学科による映画製作プロジェクト“北白川派”の第5作。

プロのスタッフとともに京都造形芸術大学の学生が製作に携わる“北白川派”シリーズ第5弾。作品に放射性物質を組み込む芸術家と、彼に自作を破壊されて以来彼を追い回す教え子など、大きな災害の後で愛を求め、必死に生きようとする人々が交錯する。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2015年3月7日
キャスト 監督福岡芳穂
出演岸部一徳 水本佳奈子 青山理紗 宮里紀一郎 浜島正法 上川周作 杉本瑞季 早川紗月 水上竜士 宮﨑将 宇野祥平 大森立嗣 鈴木卓爾 柄本明
配給 マジックアワー
制作国 日本(2015)
上映時間 108分
公式サイト http://www.tadashikuikiru.com/

(C)2015 北白川派

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最終更新日:2022-07-26 11:03:26

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