戦争と一人の女 作品情報

せんそうとひとりのおんな

戦争末期。時代に絶望し虚無に苛まれる飲んだくれの作家(永瀬正敏)は、自分の欲望に忠実な飲み屋の女将(江口のりこ)と刹那的に同棲を始める。だが、幼い頃に遊郭に売られたその女はどんなに体を重ねても喜びを感じることはなかった。心と体に欠落を抱えた二人は、「戦争が終わるまでやりまくろうか」とただひたすらに相手の体を求め続ける……。そんな中、中国戦線で右腕を失った男(村上淳)が、妻と幼い息子に迎えられ帰ってくる。しかし男が失ったのは、腕だけではなかった。戦場での精神的後遺症から、男は妻と性行為ができなくなっていた。だがある日、焼け跡で数人の男に襲われている女を見つけ、自分が興奮していることに男は気付く。中国で女を犯し、殺した記憶が甦ったのだ。その日から男は「お米が手に入るよ」と言っては何人もの女を山奥に連れ込み、犯し、殺し始める。やがて戦争に翻弄される一人の女と二人の男の運命が交錯していく……。

「戦争と一人の女」の解説

坂口安吾の小説を原作に、故・若松孝二監督の下で映画作りを学んだ井上淳一が監督した官能文芸ロマン。「大鹿村騒動記」の荒井晴彦と「魔法少女を忘れない」の中野太が脚本を担当。戦争に翻弄される3人の男女の運命を映し出す。出演は「ユリ子のアロマ」の江口のりこ、「隠し剣 鬼の爪」の永瀬正敏、「希望の国」の村上淳、「悪人」の柄本明。

若松孝二監督に師事した井上淳一が坂口安吾の原作を基に、荒井晴彦の脚本で描いた戦争ドラマ。戦争に絶望する作家と飲み屋の女将が衝動的に同棲を始めるが、元娼婦の女将は不感症となっていた。一方、片腕を失い帰還した兵士は性的不能の状況が続く。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2013年4月27日
キャスト 監督井上淳一
原作坂口安吾
出演江口のりこ 永瀬正敏 村上淳 柄本明 高尾祥子 大島葉子 酒向芳 川瀬陽太 佐野和宏 千葉美紅 牧野風子 大池容子 瀬田直 真田幹也 飯島洋一 牛丸亮 小野孝弘 草野速仁 福士唯斗 奥村月遥 奥村彩暖 Guillaume Tauveron marron
配給 ドッグシュガームービーズ
制作国 日本(2012)
年齢制限 R-18
上映時間 98分
公式サイト http://www.dogsugar.co.jp/sensou

(C)戦争と一人の女製作運動体

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最終更新日:2022-07-26 11:03:29

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