トラック野郎 天下御免 作品情報

とらっくやろうてんかごめん

みかんとハマチの運送で四国に渡った一番星の桃次郎とやもめのジョナサンは、八十八カ所巡りの、とある御礼所で巡礼姿の清楚な女性・我妻和歌子と知り合う。美術大学卒でデザイナー志望の和歌子に二人はすっかりのぼせあがる。そんな和歌子は倉敷の花莚の美しさに魅せられ、ドライブイン“風車”でアルバイトをしながら花莚のデザインを勉強することになったことから大騒動がもちあがる。桃次郎はドライブインに入りびたり。ラブレター、プレゼントと大攻勢。一方、ジョナサンは、和歌子と一緒に撮った写真が原因で君江と離婚ざたにまで発展。そんな時、ワッパ仲間から幻の車と恐れられている宇和島の“愛のコリーダ”号こと須田勘太が桃次郎に挑戦してきた。それぞれ自慢のデコレーションを賭けて、一番星とコリーダの凄まじいデッドヒートが展開した。しかし、レース途中で、桃次郎は一番星号に飛び込んで来た臨月近い妊婦・坂口千津を救った。千津は無事、一番星の運転席で女の子を出産する。桃次郎は名付け親まで買ってでる始末。千津は桃次郎の世話で、“風車”で働くことになった。和歌子は勝負に負けた一番星号に自慢の絵筆をふるった。有頂天の桃次郎はますます和歌子に熱をあげた。歳の瀬を迎え、ドライブイン“風車”に活気が溢れてきた時、和歌子のもとに悲しい知らせが届いた。父の死後、みかん山を一人で経営してきた母親が病気で倒れ、借金三百万円をかかえてしまったのだ。和歌子は、その借金返済のため、松山に帰り、不本意な嫁入りを覚悟する。事情を聞いた桃次郎の男気が爆発した。桃次郎は全財産を投じて、宇和島名物の“闘牛場”へ行き、須田勘太の持つ牛の勘太山に賭け、予想をひるがえして、見事、桃次郎が勝った。賞金を掴んだ桃次郎は勇躍和歌子に会いに行ったが、彼女には一緒に染色仕事をしている恋人がいることを知った。その時、千津の夫・坂口が、交通事故で入院したという連絡があった。桃次郎は千津に三百万円を夫の治療費として手渡し、子供のためにも復縁するように、と告げると、自分は坂口の替りに、荷を届けるべく、トラックを飛ばすのだった。

「トラック野郎 天下御免」の解説

このシリーズ四作目で、今回は、由美かおるをマドンナ役に、山陽・四国を舞台にドラマは展開される。脚本は「お祭り野郎 魚河岸の兄弟分」の鈴木則文と、「男組 少年刑務所」の中島信昭、監督は「トラック野郎 望郷一番星」の鈴木則文、撮影は「武闘拳 猛虎激殺!」の仲沢半次郎がそれぞれ担当。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 1976年12月25日
キャスト 監督鈴木則文
出演菅原文太 愛川欽也 由美かおる 松原智恵子 マッハ文朱 誠直也 沢竜二 笑福亭鶴光 笑福亭鶴瓶 鈴木ヤスシ 相馬剛三 宮崎靖男 沢田浩二 高月忠 奈辺悟 佐藤晟也 原田君事 宮地謙吾 須賀良 城春樹 幸英二 司裕介 秋山武史 汐路章 金子信雄 南利明 由利徹 大木晤郎 山本緑 蓮見里美 結城なほ子 遠藤薫 鶴間エリ 駒井まゆみ 浦辺粂子 殿山泰司 春川ますみ 梅地徳彦 梅津昭典 白鳥雅子 菊地優子 大久保純 吉田梨花 東剛 吉崎勝一 吉田絵梨 各処由美 宮内洋 日尾孝司 高橋俊行 栗原敏 河合絃司 豊島隆 山田光一 田村美鈴 鳳啓助 京唄子 杉浦直樹
配給 東映
制作国 日本(1976)
上映時間 105分

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最終更新日:2022-07-26 11:03:54

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