暗くなるまで待って 作品情報

くらくなるまでまって

カナダからニューヨークに帰る途中に知り合った女から、夫のサムが人形を預かって来たことで、盲目の妻スージー(オードリー・ヘップバーン)は、思いがけない事件にまきこまれていった。サムもスージーも知らないことだったが人形の中には、ヘロインが縫いこまれていたのだ。そのヘロインをとり戻すべくマイク(リチャード・クレンナ)、カルリーノ、そして犯罪組織のリーダーであるロート(アラン・アーキン)の3人が、スージーのアパートに集まった。部屋中探しまわったが、人形は見つからなかった。そこへスージーが帰宅したが、盲目の彼女は、3人がいることに気がつかなかった。その翌日、妙な予感からスージーが止めるのもきかずに、サムはニュージァージーに仕事に行った。サムが出ていって間もなく、スージーはサムが煙草の火を消し忘れていったのが煙を出して、見えない彼女は恐怖から大声で叫んだ。そこへマイクがサムの海兵時代の仲間といつわって入って来て、火を消しとめ、人形のあり場所をと思ったが、いつもスージーの手伝いをしてくれる、グローリアという少女が入ってきたので、引き上げざるを得なかった。しばらくしてグローリアが買物に出たあと今度はロートが初老の男に化けて現れ、自分の息子の妻がよその男と不貞を働いているらしい。その相手がどうもサムらしいといい、不貞の証拠を探すふりをして部屋中をかきまわしたが、やはり人形はみつからなかった。そこへ再びマイクが忘れ物をしたという口実で入ってきて、乱暴者を送り出してやろうと警察に電話をした。だが、呼ばれて入ってきたのは警官をよそおったカルリーノだった。いったん外に出たロートは今度は、老人の息子として再び入ってきて、サムがもし人形を持っていたら、サムの命は危ないとスージーを脅した。ロートが帰ってからスージーはマイクに、確かにサムが人形を持って帰ってきたが、それがどこにあるのかを自分は知らないと話した。マイクはもしスージーが人形を探したら、サムの安全は守ると言った。マイクが帰って間もなくグローリアが買物から帰った。彼女の腕には問題の人形が抱かれていた。スージーは喜んでマイクにそのことを知らせたが、その直後、自分は3人にだまされているのだということに気づいた。スージーはサムへの連絡をグローリアに頼み、自分は警察に電話をした。だが、電話線はすでに切られていた。1人残された自分を守るためスージーは部屋の明かりを、次々と壊していった。やがて3人はやって来たが3人は仲間割れを起こしており、カルリーノとマイクはロートに殺されてしまった。闇の中でスージーはロートと対峠。スージーが消し忘れた冷蔵庫の灯りをたよりに迫った。だが、その時、サムと警官たちがなだれこんできた。

「暗くなるまで待って」の解説

ブロードウェイで大ヒットとなったフレデリック・ノットの舞台劇をロバート・キャリントンの夫妻が脚色し、「トリプルクロス」のテレンス・ヤングが監督したサスペンスもの。撮影は「シャレード」のチャールズ・ラング、音楽は、「いつも2人で」のヘンリー・マンシーニが担当している。出演は「いつも2人で」のオードリー・ヘップバーン、「アメリカ上陸作戦」のアラン・アーキン、「砲艦サンパプロ」のリチャード・クレンナ、エフレム・ジンバリスト・ジュニア、サマンサ・ジョーンズなど。

公開日・キャスト、その他基本情報

配給 ワーナー・ブラザース・セブン・アーツ
制作国 アメリカ(1967)

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ユーザーレビュー

総合評価:5点★★★★★、1件の投稿があります。

P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2018-06-18

盲目の妻スージーを演じるオードリー・ヘップバーンの眼差しや其の表情を目の当たりにする観客は、今までのヒロイン役とは一寸違う演じ手のヘップバーンの姿を目の当たりにする…。トリュフォー監督の映画にカトリーヌ・ドヌーブ主演の「暗くなるまでこの恋を」(原題・ミシシッピ)と言うウイリアム・アイリッシュ原作のサスペンスが有って、いつも本編と混同していたんだー。

最終更新日:2022-07-26 11:04:05

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