ソング・オブ・ザ・シー 海のうた 作品情報

そんぐおぶざしーうみのうた

小さな島の海辺の灯台の家で、幼いベン(声:デヴィッド・ロウル)は両親とともに暮らしている。ベンは大好きな母ブロナー(声:リサ・ハニガン)から「あなたは世界一のお兄ちゃんになる」と褒められて、赤ん坊が産まれてくるその日が来るのを楽しみにしていた。優しくて物知りな母は、ベンにたくさんの話や歌を教えてくれる。巨人のマクリルと愛犬の物語、アザラシの妖精セルキーが歌うと妖精が家に戻れる不思議な伝説、古い言葉で綴られる美しい歌……。ある晩、ベンは母から海の歌が聞こえる古い貝殻をもらい、大事に抱いて眠りにつくが目を覚ますと母の姿がない。母は赤ん坊を残して海へ消えてしまったのだった。実はブロナーは、海ではアザラシ、陸では人間の女性の姿をとる妖精セルキーであった。それから今もベンと父コナー(声:ブレンダン・グリーソン)の心は傷ついたまま。母がいなくなったのは、妹シアーシャのせいだと思っているベンは、ついつい彼女に意地悪をしてしまう。6年後。今日は母の命日でシアーシャの誕生日。町からお祝いにやって来た祖母は、いまだに喋らないシアーシャが心配だった。その夜、シアーシャは美しく不思議な光に導かれ、父が隠していたセルキーのコートを見つけるとそれを着て海へ入っていく。悲劇の再来を恐れた父はコートを海へ投げ捨て、祖母は嫌がる兄妹をハロウィンでお祭り騒ぎの町へ連れて行く。居心地の悪い祖母の家から抜け出した兄妹は愛犬クーと父が待つ家へと向かうが、そんなふたりの後を妖精ディーナシーの3人組が追いかけていた。彼らはシアーシャがセルキーだと気付き、フクロウ魔女のマカとその手下のフクロウたちによって石にされた妖精を元通りにしてほしいと頼んでくる。その時、4羽のフクロウがシアーシャに襲いかかる。その場はなんとか逃げ切った兄妹だったが、ベンが目を離した隙にシアーシャがいなくなってしまう。妹を探すうちにベンは語り部の精霊シャナキーから、マカの歪んだ愛情が妖精の国とシアーシャの命を消しつつあると教えられる。マカの魔力に勝てるのはセルキーの歌だけ。しかもハロウィンの夜が明けるまでに歌わないと全てが消えるという。母が残した“うた”を頼りに、幼い兄妹の大冒険が始まった……。

「ソング・オブ・ザ・シー 海のうた」の解説

第87回アカデミー賞長編アニメーション賞ノミネートをはじめ、世界の映画祭を席捲したアイルランド映画。アイルランドの神話を基に、海ではアザラシ、陸では人間の女性の姿をとる妖精セルキーの母と人間の父の間に生まれた兄妹の冒険を圧倒的な映像美で綴る。初長編『ブレンダンとケルズの秘密』でもアカデミー賞にノミネートされたトム・ムーアの監督第2作。音楽を「コーラス」「ボヴァリー夫人とパン屋」のブリュノ・クレと、アイルランドの民族音楽グループKilaが担当。兄妹の父コナーの声を「白鯨との闘い」のブレンダン・グリーソンが務め、日本語吹替え版では日本のバンドEGO-WRAPPIN'の中納良恵が声の出演、日本版テーマソング作詞・歌として参加している。

第87回アカデミー賞長篇アニメーション賞ノミネートをはじめ、世界の映画祭を席捲したファンタジー。海ではアザラシ、陸では人間の女性の姿をとる妖精セルキーの母と人間の父の間に生まれた兄妹。兄ベンは魔女にさらわれた妹シアーシャを救うため冒険に出る。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2016年8月20日
キャスト 監督トム・ムーア
出演(声)デヴィッド・ロウル ブレンダン・グリーソン フィヌーラ・フラナガン リサ・ハニガン ルーシー・オコンネル ジョン・ケニー 本上まなみ リリー・フランキー 中納良恵
配給 チャイルド・フィルム=ミラクルヴォイス(提供:ミッドシップ=チャイルドフィルム=ミラクルヴォイス)
制作国 アイルランド デンマーク ベルギー ルクセンブルク フランス(2014)
上映時間 93分

(C)Cartoon Saloon, Melusine Productions, The Big Farm, Superprod, Nørlum

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ユーザーレビュー

総合評価:4.25点★★★★☆、4件の投稿があります。

P.N.「チックとタック」さんからの投稿

評価
★★★★
投稿日
2020-04-10

Apple TVで観ました。
素敵な絵本がそのまま映画になったよう。どの場面も綺麗です。
物語は、日本で言うところの「羽衣伝説」に近いです。
展開は見えてしまうけど、それでも安心して観られました。
色んな隠喩が散りばめられている様なので、その辺を考えて観てみると面白いと思います。

最終更新日:2023-11-14 02:00:09

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