舞踏会の手帖 作品情報
ぶとうかいのてちょう
ジュリアン・デュヴィヴィエ監督作品
秋も終わろうとする11月のイタリア、コモ湖畔に立つ宏荘な古城は霧こめて憂愁であった。クリスチーヌは年かさの夫の野辺の送りを済ませたばかりである。非常に人の良い夫ではあったが、年齢が離れすぎていた為にクリスチーヌは夫に愛を感じないでしまった。美しい若妻をいとおしむ余りか、夫は彼女に何人との交際も許さなかった。36歳の今、クリスチーヌは過ぎた20年の結婚生活に青春の悦びを味わった事のなかった淋しさを今更の様に感じるのである。夫を失ったクリスチーヌは誰ひとりの身寄りもなく、訪ねるべき友もない。
「舞踏会の手帖」の解説
「シュヴァリエの流行児」「望郷(1937)」に次ぐジュリアン・デュヴィヴィエ作品で、彼自ら脚本を書卸したものである。但し台詞は「或る映画監督の一生」のアンリ・ジャンソンがジャン・サルマン及び「女だけの都」のベルナール・ジンメルの協力を得て書いている。
公開日・キャスト、その他基本情報
キャスト |
監督:ジュリアン・デュヴィヴィエ
出演:マリー・ベル アリ・ボール ピエール・ブランシャール |
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制作国 | フランス(1937) |
ユーザーレビュー
総合評価:5点★★★★★、4件の投稿があります。
P.N.「pinewood」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2021-09-10
他の映画サイトには本篇ロケ地等詳しく書かれて居るが舞踏会の手帖形式と言われるstyleの確立と其々のepisodeを紡ぐ狂言まわしとしてのヒロインへの言及も興味を惹くんだ