17歳(2013) 作品情報

じゅうななさい

夏。パリの名門アンリ4世高校に通うイザベル(マリーヌ・ヴァクト)は、医師の母シルヴィ(ジェラルディン・ペラス)とその再婚相手の義父パトリック(フレデリック・ピエロ)、弟のヴィクトルと共に、リゾート地でバカンスを過ごしている。華奢な身体にあどけない顔立ちながら、その眼差しはどこか大人びていた。ある夜、こっそり外出した彼女は、知り合ったドイツ人青年フェリックスと海辺で抱き合い、初めての体験を呆気なく済ませる。翌日、再び会いに来たフェリックスに対して、イザベルは素っ気なかった。数日後に開かれた17歳の誕生パーティーにも、フェリックスは招かれなかった。そしてバカンスが終わると、別れの挨拶もないままイザベルは去って行く。秋のパリ。イザベルは、SNSを通じて知り合った不特定多数の男たちと密会を重ねていた。放課後になると駅のトイレで身支度を整え、待ち合わせ場所へ向かう。名前は“レア”、身分は20歳のソルボンヌ大学文学部2年生と偽っていた。帰宅すると、男たちから受け取った300ユーロをクローゼットに隠す。もちろん、家族には秘密。彼女の若さと美しさに心を奪われ、たびたび連絡してくる初老の男がいた。既婚者で娘もいる彼の名前はジョルジュ。その紳士的な態度が気に入ったイザベルは、定期的に会い続ける。そんな時、事件が起きた。ジョルジュが心臓発作を起こし、ベッドの上で息を引き取ってしまったのだ。動転したイザベルは、逃げるように部屋を立ち去る。冬。何も知らないシルヴィの病院に突然、警察官が訪れる。亡くなったジョルジュと最後に一緒にいた相手がイザベルであることが判明し、捜査の手が伸びたのだ。状況が飲み込めないシルヴィだったが、娘の部屋から大量の札束が発見されたことで、ようやく事態を理解。問い詰める母の言葉に、イザベルは何も答えない。その日から、答えを見つけるためのイザベルの心の旅が始まった……。

「17歳(2013)」の解説

「危険なプロット」のフランソワ・オゾン監督が、17歳の少女を主人公に、大きく変化してゆくそのセクシュアリティと真正面から向き合ったドラマ。主演は、イヴ・サンローランの香水のイメージモデルで注目を集め、本作が映画初出演となったマリーヌ・ヴァクト。カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品された。

少女と女の狭間でゆれる17歳の少女の、性と心理を描いたフランソワ・オゾンの監督作。イザベルは何不自由のない生活を送りながら、放課後になると不特定多数の男たちと年齢などを偽って密会を重ねていた。そんなある日、相手の男が急死する。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2014年2月15日
キャスト 監督フランソワ・オゾン
出演マリーヌ・ヴァクト ジェラルディン・ペラス フレデリック・ピエロ ファンタン・ラヴァ ヨハン・レイセン シャーロット・ランプリング ナタリー・リシャール ジェジェ・アパリ リュカ・プリゾール ロラン・デルベク ジャンヌ・リュフ セルジュ・エフェズ キャロル・フランク オリヴィエ・ドゥソテル アケラ・サリ ステファノ・カッセーティ パトリック・ボネル ラシェル・カーン ゲルヴァン・クロアトル イリアナ・ザベス シャルロット=ヴィクトワール・ルグラン
配給 キノフィルムズ(提供 キノフィルムズ=KADOKAWA)
制作国 フランス(2013)
年齢制限 R-18
上映時間 94分

(C)MANDARIN CINEMA–MARS FILMS–FRANCE 2. CINEMA-FOZ

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最終更新日:2022-07-26 11:03:27

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