「通夜の客」より わが愛 作品情報

つやのきゃくよりわがあい

五所平之助が監督した抒情編

敗戦後四年の秋の夜、新津礼作の通夜の席に、見知らぬ女客が現れ、死顔を素早くのぞきこみ、そそくさと去った。水島きよとだけいった。--新津は戦争中、新聞記者として活躍したが、敗戦になると、一人だけで山へこもった。久しぶりの上京の時、突然、死んだのである。妻・由岐子と二人の子が残された。--水島きよは淋しかった。死顔をのそきこんだ時、あの人の眉がピクリと動いた。何を言いたかったのだろう。きよが新津と初めて会ったのは、十七の時だった。彼はきよが身を寄せていた柳橋の叔母の待合に度々遊びにきた。芸者の秀弥といい仲だった。川開きの夜、きよは彼ら二人と飲み同室で寝た。新津がその時いった言葉《大きくなったら浮気しようね》が、きよには忘れられなかった。戦争は激しくなり、きよは成長した。縁談もあったが、断り続けた。南方の特派員から内地へ戻った新津が、ある晩、友達と訪ねてきた。上海へ発つことになったのだ。空襲の下で、きよは新津に身を投げかけていった。

「「通夜の客」より わが愛」の解説

井上靖の『通夜の客』を、「硫黄島(1959)」の八住利雄が脚色し、「からたち日記」の五所平之助が監督した抒情編。「伴淳の三等校長」の竹野治夫が撮影した。

公開日・キャスト、その他基本情報

キャスト 監督五所平之助
出演有馬稲子 佐分利信 丹阿弥谷津子 田代久美子 谷昌和 高橋とよ
制作国 日本(1960)

ユーザーレビュー

総合評価:4点★★★★、2件の投稿があります。

P.N.「はるの宴」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2017-11-12

中学生の頃、当時の白黒テレビで観ました?記憶にあるのは、田舎家の囲炉裏端で佐分利信と有馬稲子が喋っているシーンと、佐分利信が蚊帳から出る前に寝ている女の子(有馬稲子扮するヒロインの女学生時代の子役)の耳元で「きよちゃん、大きくなったら浮気しような」と囁く場面だけです。その後原作を何度も読んだ大好きな作品ですが、もう一度観たいと、ずっと思っていました。


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最終更新日:2017-11-17 16:00:04

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