天心 作品情報

てんしん

明治初期。廃仏毀釈の嵐が吹き荒れていた頃、アーネスト・フェノロサ(イアン・ムーア)と岡倉天心(竹中直人)は“日本の美”を救おうと奔走していた。やがて天心は、東京美術学校(現在の東京藝術大学)の校長に就任。横山大観(中村獅童)、菱田春草(平山浩行)、下村観山(木下ほうか)ら若き才能を育成し、美術界のエリートコースを歩んでいたが、西洋画派との対立により校長を辞任する。その後、同志と共に日本美術院を立ち上げ、美術の研究、制作、展覧会などを行う研究機関として活動を開始。だが、天心が提唱し大観、春草らが編み出した新画法が「朦朧体」と揶揄され、次第に苦境へと追い込まれていく。新天地を求めた天心は、茨城県五浦に六角堂を建て、日本美術院を移転、新たな日本画の創造を目指し、壮絶なまでの創作活動に没頭していくのであった……。

「天心」の解説

日本の近代芸術に大きな足跡を残した岡倉天心と弟子たちの壮絶な葛藤と創作の日々に迫る伝記ドラマ。波乱の五浦時代を中心に、傷心の天心が立ち上がってゆく姿や師弟愛を描く。監督は「ダーク・ラブ Rape」の松村克弥。出演は「三文役者」の竹中直人、「臨場 劇場版」の平山浩行、「SPIRIT」の中村獅童、「さよなら渓谷」の木下ほうか。2013年9月21日より、茨城県北茨城市ふれあいセンターにて先行上映。2013年10月5日よりMOVIXつくば、イオンシネマ守谷で茨城県先行公開。

法隆寺や興福寺の復興、東京藝術大学、日本美術院創立に携わり横山大観などの若き芸術家を育てるなど、日本近代美術の父と呼ばれた岡倉天心の没後100年を記念して製作。新たな日本画の創造を目指し、弟子と共に歩んだ葛藤と創作の日々を描く。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2013年11月16日
キャスト 監督松村克弥
出演竹中直人 平山浩行 中村獅童 木下ほうか 橋本一郎 渡辺裕之 温水洋一 キタキマユ 神楽坂恵 赤間麻里子 佐々木日菜多 本田博太郎 大和田健介 イアン・ムーア
配給 マジックアワー
制作国 日本(2013)
上映時間 122分
公式サイト http://eiga-tenshin.com/official/

(C)2013映画「天心」製作委員会

動画配信で映画を観よう! [PR]

ユーザーレビュー

総合評価:4.5点★★★★☆、2件の投稿があります。

P.N.「wahsan」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2013-11-22

映画の中で印象に残った場面は、木村武山の「阿房劫火(あぼうごうか)」という絵に対し、「秦の皇宮が3ヶ月も燃え盛ったのだから(絵から)ごうごうたる火焔の音が聞こえてこなければならない。」と天心が言った場面である。また菱田春草が若くしてこの世を去ったことも、悲しく可哀そうな場面あった。それから全編に表れる茨城の海岸線の波も、月も松も美しく、実に素晴らしい風景であった。

最終更新日:2022-07-26 11:03:28

広告を非表示にするには