秘本袖と袖 作品情報

ひぼんそでとそで

“艶本”シリーズ第三作目

鶴田栗之助は、風葉と号して小説を書くかたわら、友人、村木の妹・常子に英語を教えていた。広い邸内に住む兄妹は両親もなく、彼を家族同然にもてなした。その頃村木は胸を患っていたが、浅草の「千鳥」という飲み屋の酌婦お照と実懇の仲になっていた。ある雨の夜鶴田はとある家の中へ招じ入れられた。狐に化かされたような気になっていると、美人が酒肴を持って現われた。女はこの家の主婦君子で、夫が日霧戦争に出征中の軍人で、永い間の孤閨に耐えられず知り合いの若い男を相手にしていたのだが、今夜は目の悪い乳母が間違えて鶴田を招き入れてしまったのだった。事情を察した鶴田は強引に君子に迫るが、彼女の股間には貞操帯がはめられていた。だが諦めた君子は貞操帯の鍵を彼に渡した。鶴田と常子にはすでに肉体関係があり、村木もその事は気づいているようだった。そんなある日、お照を抱いていた村木が喀血した。鶴田は彼を屋敷へ連れ帰ったが、医師は転地療養をすすめた。その夜、屋敷に泊った鶴田は常子を抱いた。数日後、村木は常子とともに逗子の別荘へ行った。

「秘本袖と袖」の解説

日露戦争時代を背景に、空閨に悩む出征軍人の妻などを描いた作品で、原作は小栗風葉の作と伝えられている。脚本は「狂乱の喘ぎ」の田中陽造、監督は「新・団地妻 けものの昼下り」の加藤彰、撮影は「江戸艶笑夜話 蛸と赤貝」の高村倉太郎がそれぞれ担当。(キネマ旬報 全映画作品データベースより抜粋)

公開日・キャスト、その他基本情報

キャスト 監督加藤彰
出演風間杜夫 井上博一 宮下順子 梢ひとみ 中島葵
制作国 日本(1974)

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最終更新日:2016-02-12 16:13:28

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