星の旅人たち 作品情報

ほしのたびびとたち

カリフォルニア州の眼科医トム・エイヴリー(マーティン・シーン)のもとに、ある時、一人息子ダニエル(エミリオ・エステヴェス)の訃報が届く。“世界を見たい”と旅立ったスペイン北西部サンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼の途中で、不慮の死を遂げたのだ。父子の関係は、決して良好なものではなかった。ダニエルは何を想い、巡礼の旅に出たのか……。一人息子の遺灰をリュックに収めたトムは、ダニエルが志半ばで倒れた旅を継ぐことを決意。しかし、800 キロに及ぶ長旅は、60 歳を超える老体にとって容易なものではなかった。旅の途上、トムが最初に出会ったのは、減量のため巡礼の旅に出た人懐こいオランダ人のヨスト(ヨリック・ヴァン・ヴァーヘニンゲン)。成り行きから2人は旅の同伴者となるが、トムが息子の遺灰を撒いていることを知り、ヨストは衝撃を受ける。次に宿泊所で出会ったのは、カナダ人女性のサラ(デボラ・カーラ・アンガー)。ヘビースモーカーで厭世的な彼女は、トムに対しても理不尽な怒りを表す。イラーチェへと向かう草むらで出会ったアイルランド人のジャック(ジェームズ・ネスビット)は、スランプに陥った旅行ライター。トムが息子の遺灰とともに旅していることをヨストから聞いた彼が、それをサラに話すと、サラも自分自身の過去をトムに打ち明ける。かつて夫からDVの被害を受けていたこと、離婚して赤ん坊だった娘を手放したこと……。その日、ランチでワインを飲んだトムは、他の3人に悪態をついた挙句、昏倒して警察の厄介になってしまう。その窮地を救ったのは、3人の仲間たちだった。保釈金を肩代わりしてくれたジャックに、トムは自分の旅の目的と息子ダニエルのことを話し始める。こうして4 人が家族のような親密な絆で結ばれた矢先、トムのリュックが少年に盗まれてしまう。遺灰を失い、旅の目的を見失ったトムは、巡礼を続けることができるのか……?

「星の旅人たち」の解説

キリスト教三大聖地のひとつ、スペイン北西部サンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼の旅の途中で事故死した息子の後を継いだ父親の旅と、道中で知り合った仲間との交流を描く。出演は、「地獄の黙示録」のマーティン・シーン。監督はマーティン・シーンの息子エミリオ・エステヴェス(「ボビー」)が出演も兼ねて担当している。

エミリオ・エステヴェスが、父マーティン・シーンを迎えて贈る監督作。キリスト教巡礼地サンティアゴ・デ・コンポステーラを巡る旅を果たせず、ピレネー山脈で客死した息子。そんな彼の代わりに旅をする父親の姿を、温かなタッチで映し出す。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2012年6月2日
キャスト 監督エミリオ・エステヴェス
出演マーティン・シーン エミリオ・エステヴェス デボラ・カーラ・アンガー ヨリック・ヴァン・ヴァーヘニンゲン ジェームズ・ネスビット
配給 アルバトロス・フィルム(提供 ニューセレクト)
制作国 アメリカ スペイン(2010)
年齢制限 PG-12
上映時間 128分

(C) The Way Productions LLC 2010

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最終更新日:2022-07-26 11:03:30

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