THWAY 血の絆 作品情報

ずうぇいちのきずな

ビルマ(ミャンマー)から復員した翌年、父・吉田隆夫は「由美、おまえが大きくなったら、必ずビルマへ行ってくれ。」と言い残し35歳の生涯を閉じた。それから12年後の1963年。大学でミャンマー語を学ぶ由美は念願のミャンマーの土を踏むことになった。遺品である一冊の画帳を手懸かりに、父が愛したミャンマー人女性とその子供、異母弟に会うためであった。ラングーンで異母弟に関する情報を得た由美は、マンダレーへと向かう。マンダレーに到着した由美は、父が愛した女性は、その後日本軍に協力したことで村を追われ、亡くなったことを知る。そして残された息子は名前も付けて貰えず、ただ「ジャパン」と呼ばれ寺院に預けられていたのだった。寺院で虐められてる「ジャパン」を不憫に思った大学教授ウ・テ・ルインは、彼を義理の弟として引き取り育てていた。そしてモンモンと名付けられた異母弟は、今ではマンダレー大学の学生として立派に成長していた。モンモンに会わせてくれと乞う由美に対し、教授は、モンモンが自分の父親が日本人であることを非常に恥ずかしく引け目に思っていると言い、彼に会わすことを厳然と拒否する。それでも懇願する由美に根負けした教授は、姉であることを云わないという約束でモンモンに引き合わす。しかし由美が日本人と知ったモンモンはたちまち不快感を露骨に示した。彼の日本人への増悪の感情はとても根深いものであった。由美はモンモンが心を開くまで、粘り強く近づくことにするが、自分は母が日本人に暴行されて生まれたと思い込んでいるモンモンにとって、彼女は耐えられない存在だった…。

「THWAY 血の絆」の解説

ミャンマーを舞台に、日本人の「姉」が、第二次世界大戦末期のインパール作戦に赴いた父親とビルマ人女性との間に生まれた「異母弟」を捜し歩き、めぐり逢う愛と感動の物語。ジャーネージョー・ママレーのベストセラー小説「THWAY」を、企画から14年もの長い歳月と、数々の苦労を乗り越えて完成させた日本=ミャンマー合作映画。企画・制作・脚本・監督は「戦争が終わった夏に」の千野皓司。出演は、本作がデビュー作の麻生あかり、チョウトウ、ミョウタンダートン、永島敏行ほか。第28回山路ふみ子文化賞受賞(2004年)、第14回日本映画批評家大賞 奨励賞受賞(2005年)、2004年度シナリオ功労賞受賞。2003年12月5日より、東京・国際交流基金フォーラムにて開催された、2003年日本ASEAN交流年2003&日越外交関係樹立30周年記念「東南アジア映画祭2003」にてプレミア上映。2011年10月13日より、広島県尾道市・福山市で開催された「お蔵出し映画祭2011」にて上映。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2011年10月14日
キャスト 監督千野皓司
出演麻生あかり チョウトウ ミョウタンダートン ミンモンクン 永島敏行 浅茅陽子 川地民夫 杉田康 本多晋 山崎一
制作国 日本 ミャンマー(2003)
上映時間 201分

ユーザーレビュー

レビューの投稿はまだありません。

「THWAY 血の絆」を見た感想など、レビュー投稿を受け付けております。あなたの映画レビューをお待ちしております。

最終更新日:2023-08-21 02:00:07

広告を非表示にするには