ニーチェの馬 作品情報

にーえちぇのうま

この世の果てに吹きすさぶ終末の嵐

ニーチェの馬のイメージ画像1
ニーチェの馬のイメージ画像2

暴風の中を荷馬車が行く。荒れ狂う馬も手綱を引く男も喘ぎながら前進しようとする。男の家には娘がいる。娘は毎日井戸に水を汲みに行く。目を開けるのも立っているのもやっとなほどの強風の中を。日々、男の着替えを手伝い、唯一の食事であるジャガイモを茹で、手掴みで黙々と口に運ぶ。あたかもそれが生きるために課せられた義務であるかのように。そして台所の窓から見える丘の上に立つ一本の木をひたすら見つめ続ける。

「ニーチェの馬」の解説

19世紀末、イタリアのトリノの広場で、むち打たれる馬の首に泣きながら抱きつき、そのまま発狂したという逸話を残すドイツの哲学者ニーチェ。「その後、馬はどうなったのか?」という疑問から『倫敦から来た男』の鬼才タル・ベーラが、自ら監督する最後の作品と位置づけ、世界の崩壊と終末へ向かう6日間の物語を描いたのが本作だ。ただ生きるために父と娘と馬が繰り返す日常の単調な仕事。そのシンプルの極みのような毎日と容赦なく吹き荒れる強風を、お馴染みの白黒のロングショットで捉えた映像は観る者を打ちのめす。2011年第61回ベルリン国際映画祭で銀熊賞(審査員グランプリ)と国際批評家連盟賞を受賞するなど高い評価を得ている。

ニーチェの馬のイメージ画像3

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2012年2月11日
キャスト 監督タル・ベーラ
出演エリカ・ボーク ヤーノシュ・デルジ
配給 ビターズ・エンド
制作国 ハンガリー=フランス=スイス=ドイツ(2011)
上映時間 146分

ユーザーレビュー

総合評価:5点★★★★★、1件の投稿があります。

P.N.「PineWood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2017-03-21

強風の中を馬が只ひたすら歩く…。猛吹雪の中を家に辿り着き蒸かした馬鈴薯を手で砕きながら食する父と娘ー。酷しい北の国から白黒無声の映像に響くその旋律は、絶えず繰り返されて重苦し程だ♪耳鳴りの如く!日常生活の中に説明抜きの民衆の姿は、恰もゴッホの絵見たいでもあるし、新藤兼人監督の<裸の島>の北国版なのかも…。何も無いアブストラクト。黒い一頭の馬と白い人。映画の原点が射撃銃の原理から始まった様に鞭打たれたニーチェの馬の影が白い四角いスクリーンを只、ひたすら横切って往く…


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最終更新日:2017-10-14 00:01:13

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