永遠の僕たち 作品情報

えいえんのぼくたち

イーノック(ヘンリー・ホッパー)は、自動車事故で両親を亡くして以来、生きることを諦めてしまった少年。見知らぬ人の葬儀に、遺族のふりをして参列することが彼の趣味だった。ある時、いつものように葬儀に参列していると、係員から問い詰められてしまう。窮地を救ってくれたのは、以前、別の葬儀で出会った少女アナベル(ミア・ワシコウスカ)。この再会で2人は互いに心を開き始める。イーノックは、事故の際の臨死体験をきっかけに、ヒロシ(加瀬亮)という第二次世界大戦で戦死した特攻隊員の幽霊が見えるようになっていた。家では、叔母とうまくいかず、ヒロシと遊んで過ごす時間が多かった。ある日、彼は再会したアナベルを両親が眠る墓地に案内する。帰宅後、イーノックのことを姉のエリザベス(シュイラー・フィスク)に嬉しそうに話すアナベル。そんな彼女の明るい表情に、エリザベスは心を軽くする。実はアナベルは、ガンの闘病中だったのだ。しかも、定期健診によって、一時収まっていたガンが再発していることが明らかになる。自分の余命が3カ月であることをイーノックに打ち明けるアナベル。イーノックは、彼女にヒロシの存在と両親を失った事故の経験を告白する。やがて、自分の葬儀を自分でプロデュースしたいと告白したアナベルに、イーノックはその準備を手伝うと約束する。それからもデートを重ねて心を通わせる2人だったが、遂にある日、アナベルが倒れてしまう。そのショックで自棄を起こしたイーノックは、両親の墓を掘り返そうとしてヒロシに殴られ、失神。目覚めたのは病院のベッドの上。イーノックは、同じ病院に入院していたアナベルを見舞う。最期の時が近づいた彼女と言葉を交わしていると、ヒロシが彼女のお伴をしようと現れる。そして迎えたアナベルの葬儀。彼女自身がプロデュースしたセレモニーの最中、イーノックの心には、彼女との思い出が走馬灯のように巡るのだった。

「永遠の僕たち」の解説

「ミルク」のガス・ヴァン・サント監督が、事故で両親を失った孤独な少年とガンで余命いくばくもない少女の交流を繊細なタッチで綴ったラブストーリー。出演は、個性派俳優デニス・ホッパーの息子で本作が商業映画デビューとなるヘンリー・ホッパーと、「キッズ・オールライト」のミア・ワシコウスカ、「東京オアシス」の加瀬亮。

「エレファント」の鬼才ガス・ヴァン・サントが、デニス・ホッパーの息子ヘンリーを主演に迎えて放つ異色ロマンス。自分にだけ見える死の国から来た青年ヒロシを友人にし、他者の葬式めぐりを続ける少年。ある日、彼は病で余命3カ月の少女と出会う。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2011年12月23日
キャスト 監督ガス・ヴァン・サント
出演ヘンリー・ホッパー ミア・ワシコウスカ 加瀬亮 シュイラー・フィスク ジェーン・アダムス ルシア・ストラス チン・ハン
配給 ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
制作国 アメリカ(2011)
上映時間 90分

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ユーザーレビュー

総合評価:4.8点★★★★☆、5件の投稿があります。

P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2021-07-09

デニス・ホッパーの息子が出演している本篇,デニス・ホッパーの想い出に捧げられた。ヒロインが死後の自分の姿を思い浮かべるシーンも何処かシュールで。メメント・モリ🛩️

最終更新日:2024-02-25 02:00:10

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