小川の辺 作品情報

おがわのほとり

海坂藩士、戌井朔之助(東山紀之)は直心流の使い手としての腕を買われて、家老の助川権之丞(笹野高史)から、ある藩命を受ける。それは、親友である佐久間森衛(片岡愛之助)を討つことだった。藩主への上書によって藩の農政を痛烈に批判した佐久間は、謹慎処分を受けた後、妻の田鶴(菊地凛子)を連れて脱藩していたのだ。朔之助が受けた藩命は、佐久間に対する裁きだった。民を想って正論を訴えた友を斬らねばならないのか……。朔之助の心は揺れる。しかも佐久間の妻、田鶴は朔之助の妹。幼い頃から負けん気が強く、自身も直心流の使い手である田鶴は、武士の妻として手向かってくるに違いなかった。戌井家の家長である朔之助に対し、妹を斬ってでも主命に従えと諭す父の忠左衛門(藤竜也)と、涙を流す母の以瀬(松原千恵子)。妻の幾久(尾野真千子)は朔之助の身を案じながらも、気丈に振る舞う。翌朝、朔之助は幼い頃から兄弟のように育ち、田鶴への想いを秘めた奉公人、新蔵(勝地涼)とともに江戸へ向けて旅立つ。やがて見つけた佐久間の隠れ家は、兄妹と新蔵が幼い頃に遊んだような下総の小川の辺にあった。遂に向き合う朔之助と佐久間。幼い頃より築き上げてきた絆が、無情にも引き裂かれようとするとき、彼らが選んだ道とは……。

「小川の辺」の解説

「たそがれ清兵衛」、「必死剣鳥刺し」など、封建社会の現実に翻弄されながらも懸命に生きようとする人々を描いて人気の時代劇作家、藤沢周平の小説を「山桜」の篠原哲雄監督が映画化。藩命により、脱藩した親友とその妻である妹を追う海坂藩士、彼らの辿る運命を描く。出演は「山桜」の東山紀之、「ノルウェイの森」の菊地凛子。2009年6月18日より、山形県内にて先行公開。

「山桜」の篠原哲雄と東山紀之の監督&主演コンビが、再び藤沢周平の短篇小説の映画化に挑戦。藩命として上意討ちをすることになった、戌井朔之助。その相手とは、藩政を激しく批判した挙句に脱潘した親友にして妹の夫・佐久間森衛だった。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2011年7月2日
キャスト 監督篠原哲雄
原作藤沢周平
出演東山紀之 菊地凛子 勝地涼 片岡愛之助 尾野真千子 松原智恵子 笹野高史 西岡徳馬 藤竜也
配給 東映
制作国 日本(2011)
上映時間 103分

ユーザーレビュー

総合評価:3.33点★★★☆、3件の投稿があります。

P.N.「ヨリ」さんからの投稿

評価
★★★☆☆
投稿日
2011-07-14

ものすごく丁寧に描かれている感じはある。着物の着こなしも流石に似合った人ばかり!物静かで奥ゆかしい妻役が素敵。何となく物足りない感があるので、星の数はあまり高くないですが、 人の生死や、物事の終わり(成功など)を、花の咲き具合で図るところは、昔の日本人の良さが出ていて、良いなぁと思った。

最終更新日:2022-07-26 11:03:32

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