レスラー 作品情報

れすらー

ランディ(ミッキー・ローク)は若いころ、ザ・ラムというニックネームで知られる人気プロレスラーだった。しかし今はどさ回りの興業に出場し、スーパーのアルバイトでトレーラーハウスの家賃を稼いでいる。ある日の試合後、ランディは心臓発作を起こす。そして、次にリングに上がったら命の保証はないと、医師から引退を勧告される。ランディは場末のクラブを訪れ、なじみのストリッパー・キャシディ(マリサ・トメイ)に発作のことを話す。キャシディはランディに、家族と連絡を取るように勧める。ランディは、唯一の身内である一人娘のステファニー(エヴァン・レイチェル・ウッド)に会いに行く。しかし今まで父親らしいことをしてこなかったランディに、ステファニーはあからさまな嫌悪を示す。心臓発作の話も、彼女の怒りに火を注ぐだけだった。その話を聞いたキャシディは、ステファニーへのプレゼントを買いに行くランディに付き合うと申し出る。2人は古着屋でプレゼントを買い、パブでビールを飲むと勢いでキスを交わす。ランディはその日から、スーパーの総菜売場でフルタイムの仕事を始める。ランディがプレゼントを手にステファニーを再び訪ねると、彼女は彼を許してくれる。しかしランディはキャシディに交際を断られ、行きずりの女と一夜を過ごした挙句、ステファニーとのディナーをすっぽかしてしまう。激怒したステファニーは絶縁を宣言する。さらに、スーパーの客に嘲笑を浴びせられたランディは、仕事を放り出す。そして、自分はプロレス以外に生きる道はないのだと悟り、命をかけてカムバックを決意する。全盛期の宿敵・アヤトラ(アーネスト・ミラー)とのリターン・マッチのチャンスを掴んだランディは、試合が行われるウィルミントンへ出掛ける。ランディへの愛に気づいたキャシディは車を飛ばし、試合直前の彼を引き止めようとする。しかしその声は届かず、ランディはリングに上がる。

「レスラー」の解説

心臓発作を起こし引退を勧告された落ち目のプロレスラーが、命の危険を顧みず再びリングに上がる姿を描く人間ドラマ。監督は「レクイエム・フォー・ドリーム」のダーレン・アロノフスキー。出演は、「シン・シティ」のミッキー・ローク、「いとこのビニー」のマリサ・トメイ。2008年ヴェネチア国際映画祭金獅子賞受賞。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2009年6月13日
キャスト 監督ダーレン・アロノフスキー
出演ミッキー・ローク マリサ・トメイ エヴァン・レイチェル・ウッド マーク・マーゴリス トッド・バリー ワス・スティーヴンス ジュダ・フリードランダー エルネスト・ミラー ディラン・キース・サマーズ トミー・ファッラ マイク・ミラー
配給 日活
制作国 アメリカ(2008)
年齢制限 R-15
上映時間 111分

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ユーザーレビュー

総合評価:4.46点★★★★☆、14件の投稿があります。

P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-03-19

日本では総合格闘技の登場によって、場末の娯楽になったプロレス。
それは世界最大のエンターテインメントを標榜しているWWEも同じ、やはり荒んだショービジネス。

盛りも過ぎ、稼ぎもなく、スーパーでバイトをしながら、「それでも俺はプロレスラー」という肩書きにしがみつく男を、盛りも過ぎ、稼ぎもなくなった俳優兼ボクサーのミッキー・ロークが、素の芝居で見事に表現している。

完全復帰を果たした、この究極のキャスティングを思いついたのが、ダーレン・アロノフスキー監督だ。

追い詰められた、ザラザラとした人間を描かせたら、天下一品の監督だ。

最終更新日:2024-03-28 16:00:01

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