ロシュフォールの恋人たち 作品情報

ろしゅふぉーるのこいびとたち

フランス西南部の海辺の街ロシュフォールは、年に一度の海の祭を二日後にひかえて、陽気に浮き立っていた。青く澄んだ空、緑の樹々、白い壁、こんな街では誰もが恋をし、生きる歓びにひたっていても不思議ではなかった。美しい双児の姉妹のソランジュ(F・ドルレアック)とデルフィーヌ(C・ドヌーブ)は希望に燃え、自分の道を歩んでいた。ソランジュは音楽家を、デルフィーヌはバレリーナを志していたが、彼女たちにはもう一つの夢があった。それはいつの日にか、素晴らしい恋人にめぐり逢うことだった。また姉妹の母親イボンヌ(D・ダリュー)はカフェーの女主人で、彼女の気さくな人柄は大勢の客をすぐ馴染ませてしまうのだった。常連の中には、祭の見本市でオートバイの曲乗りを見せるというエチアンヌ(G・チャキリス)とビルの二人組や、絵の好きな水兵のマクザンス(J・ペラン)がいた。お祭の日がやってきた。広場にはたくさんの舞台が組立てられ、趣向をこらしたショーが次々にくりひろげられた。ソランジュとデルフィーヌの姉妹も、エチアンヌ、ビルの二人組と一緒に舞台に立ち、オートバイの曲乗りのあとで、歌と踊りを披露した。エチアンヌとビルは、これからも一緒に仕事をして歩けばパリにも行かれると、姉妹を誘った。彼女らはパリへ行って大芸術家になろう。また恋人にめぐりあえるかもしれないと心を決めた。だが青い鳥はすぐ近くにいるもので、ソランジュは以前、通りで見かけた魅力的な青年アンディ(G・ケリー)に再会出来た。イボンヌも十年ごしの恋人で楽器店を経営するダーム氏(M・ピッコリ)と結ばれた。デルフィーヌは幸福そうなソランジュたちと別れ、エチアンヌやビルと一緒にパリへ向った。

「ロシュフォールの恋人たち」の解説

「シェルブールの雨傘」のジャック・ドゥミーが脚本・監督したミュージカル。撮影はギスラン・クロケ、作詞は監督のジャック・ドゥミー、作曲は「シェルブールの雨傘」のミシェル・ルグランが担当した。主なミュージカル・ナンバーは「デルフィーヌとソランジュ姉妹の歌」「マクザンヌの愛の歌」「イボンヌの愛の歌」「キャラバン隊の歌」など十四曲。美術はベルナール・エバン、振付はノーマン・メーン、衣裳デザインはジャクリーヌ・モローとマリー・クロード・フーケがそれぞれ担当した。出演は「反撥」のカトリーヌ・ドヌーヴ、「スパイがいっぱい」のフランソワーズ・ドルレアック、「パリは燃えているか」のジョージ・チャキリス、「フランス式十戒」のダニエル・ダリュー、「パリのアメリカ人」のジーン・ケリー、「家族日誌」のジャック・ペラン。「獲物の分け前」のミシェル・ピッコリほか。イーストマンカラー、70ミリ・フランスコープ。

公開日・キャスト、その他基本情報

キャスト 監督ジャック・ドゥミー
出演カトリーヌ・ドヌーヴ フランソワーズ・ドルレアック ジョージ・チャキリス ジーン・ケリー ジャック・ペラン ダニエル・ダリュー ミシェル・ピッコリ グローバー・デール
配給 東和=タイヘイフィルム
制作国 フランス(1966)
上映時間 127分

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ユーザーレビュー

総合評価:5点★★★★★、2件の投稿があります。

P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2021-12-12

恋の再燃,恋することは何て素敵で素晴らしいことか,双子の姉妹が紡ぎ出すうたごえとダンスが湊町に一際,華やかに炸裂し魅せられて行く

最終更新日:2023-09-30 02:00:03

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