ブラインドネス 作品情報

ぶらいんどねす

ある都会の街角で、車を運転していた1人の日本人(伊勢谷友介)の視界が突然真っ白になり失明する。親切を装った泥棒(ドン・マッケラー)は彼を自宅に送り届け、そのまま車を持ち去る。男は妻(木村佳乃)に付き添われ、病院で診察を受ける。医者(マーク・ラファロ)は、眼球に異常はなく、失明の原因は分からないと告げる。そのとき、各地で失明者が続出していた。車泥棒や、同じ病院で治療を受けていたサングラスの娘(アリス・ブラガ)、診察をしていた医者も失明する。“ブラインドネス(白の闇)”の感染力を恐れた政府は緊急隔離政策を発動し、かつて精神病院だった収容所に感染者を強制収容する。感染を免れた医者の妻(ジュリアン・ムーア)は夫の身を案じ、収容所に紛れ込む。収容所は軍に監視され、増え続ける感染者のため、食糧や医療品の注文もままならなくなっていく。黒い眼帯の老人(ダニー・グローヴァー)が持っていたラジオは、感染が世界中に広まり、街には失明者が溢れているというニュースを伝える。混乱した警備兵が、入所しようとする患者を射殺する。その直後、第三病棟の王を名乗る男(ガエル・ガルシア・ベルナル)が銃を振りかざし、全病棟の実権を握る。王と仲間たちは外部から支給される食料を独占し、他の入所者から金品や女を要求した。耐えかねた医者の妻は、自分の目が見えることを公表しようとするが、医者は制止する。しかし1人の女が王の仲間に殺されると、医者の妻はハサミを手に第三病棟に向かう。

「ブラインドネス」の解説

感染力の強い奇病で失明した患者を隔離する収容所を舞台に、極限状態の人間の狂気を描くパニック・サスペンス。原作はノーベル賞作家ジョゼ・サラマーゴの『白い闇』。監督は「ナイロビの蜂」のフェルナンド・メイレレス。出演は「めぐりあう時間たち」のジュリアン・ムーア。2008年カンヌ国際映画祭オープニング作品

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2008年11月22日
キャスト 監督フェルナンド・メイレレス
原作ジョゼ・サラマーゴ
出演ジュリアン・ムーア マーク・ラファロ アリス・ブラガ 伊勢谷友介 木村佳乃 ドン・マッケラー モーリー・チェイキン ミッチェル・ナイ ダニー・グローヴァー ガエル・ガルシア・ベルナル
配給 ギャガ・コミュニケーションズ
制作国 カナダ ブラジル 日本(2008)
上映時間 121分

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ユーザーレビュー

総合評価:3.83点★★★☆、7件の投稿があります。

P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2022-01-04

👁️NHKの〈百分de名著パンデミック特集を見ていたら本篇のサラマーゴ著作の原作が高橋源一郎解説で紹介されていたんだ。そして「見えている人」も現実にはむしろ「見えていない」と云う逆転のレトリックが『白い闇』のモチーフに在るのかも👁️‍🗨️

最終更新日:2022-07-26 11:03:34

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