ラスト、コーション 作品情報

らすとこーしょん

1938年。日本軍の中国侵攻から逃れ、香港に集団移住した女子学生ワン・チアチー(タン・ウェイ)は、香港大学の演劇部でレジスタンス派の学生クァン・ユイミン(ワン・リーホン)に出会った。仲間たちと共に抗日運動グループを組織したクァンは、日本の傀儡政府、ワン・ジンウェイ政権のスパイのトップ、イー(トニー・レオン)の暗殺計画を立てる。そのためワンはマイ夫人と名乗り、スパイとしてイーに接近することを志願した。ワンは任務に徹するため、思い合うクァンとではなく、仲間内で唯一女性経験のあるリャン(クー・ユールン)と初めての性体験を済ませ、暗殺実行に備えた。しかしその矢先、イーが大臣に昇進して上海に行くという報せが。未遂に終わり落胆するクァンたち。さらに計画を知ったイーの手下であるツァオ(チェン・ガーロウ)を殺害してしまった衝撃から、仲間たちは散り散りになってしまった。時は流れ1942年、上海。本格的なレジスタンス組織に加わっていたクァンは、上海大学の学生になっていたワンと再会。クァンはイー暗殺計画を復活させるべく彼女を説得し、新しいボスであるウー(トゥオ・ツォンファ)に紹介した。ワンは再びマイ夫人になりすまし、イーに近づく。たちまちイーとワンは男女の関係を結ぶが、次第に任務を超え、ふたりの恋愛感情は本物になって燃え上がっていった。やがてイーはワンにダイヤモンドの指輪をプレゼントしようとするが、その時にウーの一味がイーを襲い、彼はワンの正体を初めて知る。まもなくウーたちは逮捕され、その中にはもちろんワンもいた。イーは込み上げる感情を抑えながら、彼女たちの処刑を部下に命じるのだった。

「ラスト、コーション」の解説

日本占領下の上海で、抗日運動家の女スパイと、日本軍に手を貸す政府の顔役の禁じられた愛と葛藤を描くドラマ。原作はアイリーン・チャンの短編小説。出演は「傷だらけの男たち」のトニー・レオン、これが映画デビューとなるタン・ウェイ、「真昼ノ星空」のワン・リーホン。監督は「ブロークバック・マウンテン」のアン・リー。2007年ヴェネチア国際映画祭金獅子賞(グランプリ)、オッゼラ賞(撮影賞)受賞。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2008年2月2日
キャスト 監督アン・リー
原作アイリーン・チャン
出演トニー・レオン タン・ウェイ ジョアン・チェン ワン・リーホン トゥオ・ツォンファ チュウ・チーイン ガァオ・インシュアン クー・ユールン ジョンソン・イェン チェン・ガーロウ シュー・イェン ホー・ツァイフェイ ソン・ルウフイ ファン・グァンヤオ リウ・チエ ユウ・ヤー ワン・リン フア・ドン ワン・カン ソン・ジャンファ 竹下明子 藤木勇人 瀬戸摩純 小山典子 シャヤム・パサク グゥ・ジャンピン ガオ・ボウウェン ユー・チュン ラウ・ヤット ライ・ヨッチーン 小島佑ニ 溝上陽子 南方文香 アニス・ファットナシ タン・ヤジュン シー・ホン デン・ウェイ リー・ドゥ
配給 ワイズポリシー
制作国 中国 アメリカ(2007)
上映時間 158分
公式サイト http://www.wisepolicy.com/lust_caution/

ユーザーレビュー

総合評価:4.62点★★★★☆、13件の投稿があります。

P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2018-11-30

そしてロドリゴ・プリエトの流麗なカメラワークの優れた本編ですが、李安監督は二枚目のトニー・レオンに殺し文句を吐かせてもいる。宝石店で輝くリングを指先するのを見詰めて「其の逸品には興味は無いんだ、其れを身に付けた君だけに興味が有るんだ!」と。そんな事を云われた彼女の顛末は言うまでも無い…

最終更新日:2024-03-12 15:48:58

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