13階段 作品情報

じゅうさんかいだん

傷害致死罪で3年の刑に服し、4ヶ月の刑期を残して仮釈放された三上純一は、服役していた刑務所の刑務主任・南郷に、ある死刑確定囚の冤罪を晴らす調査を手伝って欲しいと頼まれる。調査を依頼したクライアントの仲介役の弁護士・杉浦の提示した報酬は、一千万円。迷う三上だが、逼迫した家計の助けになればと、仕事を引き受ける。死刑確定囚の名は樹原亮。10年前、仮出所注に自分の保護司である宇津木夫妻を金目当てで殺害したとされているが、彼は事件直後の交通事故で犯行時の記憶をなくしていた。手がかりは、「階段を上っていた」という記憶の断片のみ。死刑執行まで残された時間はわずか、三上と南郷の“階段”探しは難航を極めた。そんな中、思わぬ事実が浮かび上がる。それは、事件当夜、三上が同じ町にいたことだった。恋人・友里と旅行に来ていた三上は、そこで自分が死に至らしめた佐村に友里をレイプされていた。7年後、佐村と偶然にも再会した三上は、彼を殺す。それは事故だったが、三上には殺意があった。南郷は三上に言う「殺意と殺人は違う……」。やがて、土砂に埋まった廃寺から“階段”と凶器が見つかった。ところが、その凶器から検出されたのは、三上の指紋だった。それは、三上を宇津木夫妻殺しの真犯人に仕立て、彼を死刑に追い込もうと目論む、樹原冤罪調査のクライアントである佐村の父の計画だったのだ。息子が犯したレイプ事件を知らない彼は、なんとしても三上に極刑を下したかった。しかし、真犯人は宇津木の知り合いであるホテルのオーナー・安藤と判明。安藤は、過去の罪をネタに宇津木から強請られていたのだった。こうして真犯人を見つけ出した三上と南郷は元の生活に戻り、一年後、再審の決定した樹原に無罪判決が下った。

「13階段」の解説

死刑確定囚の冤罪を晴らすために奔走する仮出所中の青年と刑務官の姿を描いたミステリー。監督は「ソウル SEOUL」の長澤雅彦。第47回江戸川乱歩賞を受賞した高野和明の同名小説を、「誘拐」の森下直が脚色。撮影を「ターン」の藤澤順一が担当している。主演は「GTO」の反町隆史と「刑務所の中」の山崎努。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2003年2月8日
キャスト 監督長澤雅彦
原作高野和明
出演反町隆史 山崎努 笑福亭鶴瓶 田中麗奈 井川比佐志 大杉漣 大滝秀治 石橋蓮司 別所哲也 寺島進 木内晶子 宮迫博之 深水三章 西田尚美 崔洋一 宮藤官九郎 河原さぶ 水橋研二 小市慢太郎 岩本昌子 北見敏之 谷本一 伊藤幸純 菊地佐玖子 藤田さえ 佳本周也 石田哲也 古川伴睦 濱近高徳 山本哲也 横田エイジ 鳥木元博 今村公一 竹本和正 木之内頼仁 砂丘航平 浅井明
配給 東宝
制作国 日本(2003)
上映時間 122分

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最終更新日:2022-07-26 11:03:37

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